2016年9月3日土曜日

とと姉ちゃん(132)アカバネの嫌がらせは社員たちにまで及び…

食事中の水田家 
鞠子(相楽樹)「そう…花山さんのところもなの…」 
水田(伊藤淳史)「うん、僕が会社に行っている間におかしな事はなかった?」 
鞠子「さあ…今日は何もなかったと思うけど」 
水田「心配だなあ」 
たまき「う~ん…心配ねえ」 
水田「あ…たまきまで心配する事ないよ」 
鞠子「そうよ、あんまり心配し過ぎると怖~い夢見ておねしょしちゃうわよ」 
たまき「おねしょなんかしないもん!」 
鞠子「本当に?」 
と、窓のガラスが割れる音が響く 
鞠子がたまきを抱き水田がそれを庇う 
「怖いよ~」と泣くたまきの声と畳の上に転がっている石 

<嫌がらせは更に続き他の社員の家も狙われたのです> 

タイトル、主題歌イン 

星野家玄関
常子(高畑充希)「先日は大樹君と青葉ちゃんに怖い思いをさせてしまい
本当に申し訳ありませんでした」(と頭を下げる)
星野(坂口健太郎)「やめて下さい、常子さんは何も悪くないんですから」
常子「…」
星野「誰の仕業か分かったんですか?」
常子「目星はついているんですが証拠がなくて…」
星野「そうですか」
常子「嫌がらせは社員全体にまで広がっています
だからしばらく星野さんのお宅に伺うのは控えようと思います
子どもたちにまた何か危険が及んだら…」
星野「しかし…常子さんが心配です」
常子「私は大丈夫です、卑劣な脅迫に屈する訳にはいきませんから」
星野「…分かりました…くれぐれも気を付けて下さい」
常子「はい、ありがとうございます、では失礼します」(と一礼)
星野「あっ、何かあったらすぐにお電話下さい
…あっ…何かあってからじゃ遅いか」
常子「フフッ…ありがとうございます、気を付けます…では…」(と背を向ける)
星野「常子さん」
常子の動きが止まる
星野が玄関に降り常子を後ろから抱きしめる
常子「…!」
星野「できる事なら僕がずっと守ってあげたいです」
(少しの間)
ゆっくりと振り向き星野を見上げる常子
そして目を伏せて「…失礼します」
星野がうなずく
ドアを開けて出ていく常子が星野とは目を合わさずにドアを閉める
少し興奮しているように眼鏡に手をやる星野
ドアの外の常子も動揺した表情で歩き始める

編集部、深刻な表情の一同
扇田「うちは風呂場の窓だ」
本木「うちは台所や」
木立「うちもです」
松永「玄関の窓です」
緑(悠木千帆)「うちは庭から部屋に投げ込んできて…」
島倉「少しずれてたら母に当たるところでした」
水田「子どもが怪我しなかっただけよかったですけど…」
寿美子(趣里)「どうする事もできないんでしょうか…」
常子「石を投げ込んできているのがアカバネだという証拠がない以上は…」
悔しがる一同
と、「突然お邪魔します、下でお声がけしたんですがどなたもいらっしゃらなくて」
と3人の男が階段を上がってくる
一同「あっ!」
赤羽根(古田新太)「アカバネ電器製造の赤羽根と申します」(他は村山と酒井)
常子と花山が厳しい表情で前に出る
赤羽根「これはこれは小橋社長に花山編集長さんですね、お姿は雑誌の方で」
花山「一体どういう御用ですかな?」
赤羽根「いやね、用というほどの事ではないんですが
先日うちの村山と酒井が大変失礼をしたようだったので
お詫びに伺ったという次第でございます
…ところでどうかしたんですか?
立ち聞きをするつもりはなかったんですが
石を投げられただの聞こえましたもので」
常子「ええ、社員たちの家に石を投げ込まれる嫌がらせが
立て続けに起こっておりまして」
赤羽根「それは物騒ですなあ」
村山(野間口徹)「全くです」
酒井(矢野聖人)「同感です」
赤羽根「しかしそうなったのもあなた方のせいでもあるんじゃないですか?
あれだけ他の会社の製品にケチをつけてりゃ恨みを買って当然でしょう」
赤羽根を厳しい顔つきで見ている一同
赤羽根「そんな怖い顔しないで下さい(と勝手にデスクの椅子に座り)
私は一般論を言ったまでですよ
しかしよくもまあ人が汗水垂らして作った製品をあんなひどい表現で…」
花山「我々が真剣に試験をした結果があの記事だ
責任を持ってペンをとっている」
赤羽根が「ペン…」とデスクの万年筆をつかみ
「そうですか…へえ~」とそれを投げ捨てる
「おい!」と編集部員たちから怒号が上がる
冷静を保っている花山
赤羽根がバカにしたように薄ら笑いを浮かべて花山を見上げる
ペンを拾い元の場所に戻す常子「赤羽根社長」
赤羽根「はいはい」
常子「私たちは屈しませんから…
何をされようが私は社員たちを守ってみせます
どんな卑劣な行為にもとことん戦っていくつもりです」
村山「ちょっと待って下さいよ、まるで我々が何かやったような言いぐさですね」
酒井「証拠があるんですか?証拠が!」
編集部員「おまえら!」
赤羽根「これこれやめなさい(立ち上がり常子を見て)小橋社長
社員を守りたいのは私も一緒です、共存共栄といくのが一番望ましいんですが」
常子「お帰りください」
赤羽根「ええ…今日はそうします(一同を見て)ではまた」
3人が帰り水田「最低なやつらだ」
扇田「これではっきりした、やつらの尻尾つかんでやるぜ!」
松永「でも…これ以上試験を続けたら
ますます危険な嫌がらせが増えるんじゃないですか?」
花山「みんな…ジャーナリストとしての誇りを持て
いいか?あなたの暮しは庶民のためのものだ
我々は庶民のためにならないいかなる権力とも戦わなければならない
ジャーナリストとしての自覚なくしてはやってはいけないんだ!
ペンは剣よりも強い!」
水田「…僕は経理ですが…その覚悟です」
花山がうなずく
「俺もやります!」「私もです」「僕も同じ気持ちです」と声が上がる
扇田「俺たちも…戦うぞ!なあ!」と盛り上がる一同
常子「私たちは何もやましい事はしていないんだから堂々としていましょう!」
(一同)「はい!」

<常子たちは電気釜の商品試験を今までどおり進めていきました
炊き上がり直後の蓋やつまみの温度を測ったり
どうすれば程よい炊き具合になるか何度も水の量を変えてみたり
電圧を下げた状態で試験してみたり
電気釜の試験は1か月続きました>

夜、編集長室で記事を書く花山
『特別おいしいごはんが炊ける訳ではなく
ごはんが炊けるまでの時間も電気代も余分にかかる
もちろん電気釜そのものも安くない
それでも炊いている間は目を離せるので少しだけ家事から解放される
これが今の電気釜に対する正しい説明ではないでしょうか
(朝、デスクで花山の原稿を読む常子)
特にアカバネは蓋やつまみが熱くなる危険のある事も明記しておらず
使う人の立場を真剣に考えているとはとても言えません
我が炊飯器を各家庭に備えてほしいと願うならば
各メーカー技術者がやらなければならない事は
安全で使いやすく長く使える胸を張って売れる商品を作る事であり
決して一時的な収入を得るための安易な宣伝文句を考える事ではないはずです
AA おすすめできる なし
A よろしい ハルデン、ニッカデン
B 普通 カンキン、広海、ヒューガ、チューブ、早英
C おすすめできない アカバネ』

常子「木立さん、商品試験の原稿が出来上がったのですぐに印刷に回して下さい」
木立「任して下さい」
常子「お願いします…あと扇田さん
次はリビングダイニングの台所を取材したいんです
愛読者の中にそういう台所をお使いの方を探して頂いていいですか?」
扇田「分かりました」
常子「お願いします、それから…」
と、電話が鳴り受話器をとる常子「はい、あなたの暮し出版です…星野さん」

会社から電話をしている星野「すみません、会社にお電話してしまって
今ならちょうどお昼休みかと」

常子「はい、今ちょうどお昼休み…(と嬉しそうに言ってから
働いている一同を気にする・美子が常子を見ている)
…いえいえ何でもありません」(と体を横に向ける)
(星野)「御無沙汰してしまって…」
常子「こちらこそ…何だか久しぶりに星野さんの声を聞いたような気がします」

星野「そろそろ落ち着く頃かと思ったんですがお忙しいですか?」
(常子)「いえ、おっしゃるとおりちょうど一段落ついたところで」
星野「よかった」

(星野)「あ…あのですね今度の日曜に大樹と青葉を連れて
動物園に行く事になったんです」

星野「常子さんもよかったらご一緒にいかがですか?」

常子「動物園ですか」
(星野)「ええ、人の多い場所なら相手も手出しはできないだろうし
常子さんもたまには息抜きをした方がいいと思ったんです」

星野「僕がついてますから」

常子「分かりました…最近は嫌がらせもないですし
お言葉に甘えてご一緒させて頂きます
大樹君や青葉ちゃんにも会いたいですし」

星野「よかったぁ…では日曜日に」

常子「はい、楽しみに待ってます」

アカバネ電器製造
赤羽根が社長室でカニを食べている
村山「どうやら電気釜の試験を終えたようです」
赤羽根「そうか」
酒井「社長!このままでは我が社がまた…」
「静かにしろ!せっかくの蟹がまずくなる」
とカニを貪りながら不気味に笑う赤羽根

(つづく)

星野家玄関のシーン
帰ろうと背を向けた常子が星野に名前を呼ばれて
振り向きもせず静止している時間がかなり長い
これは常子がわざと隙をみせているのだろうか?
後ろからの星野の抱擁が計算通りなのだとしたら常子もやるもんだ

星野との電話シーンの常子もかわいい
みんなバリバリ仕事してるのに昼休みだとか言ってコソコソ話し続けてるw

星野はもう発情モードで玄関では常子を抱きしめて「僕がずっと守ってあげたい」
電話では「僕がついてますから」
もうグイグイきてる感じ
二人はもう同居しちゃいなよ

投石は普通にアカバネの仕業だったようだ
商品試験の進行具合などがアカバネに筒抜けのようだが
次週予告で週刊誌の記事に「テスターの告発」の見出しがあったから
そのあたりにスパイが紛れ込んでいるのかな?





2016年9月2日金曜日

とと姉ちゃん(131)再び現れたアカバネの2人組は常子たちを買収しようとするが…

星野(坂口健太郎)にお茶をいれる常子(高畑充希) 
星野「今日もすみません、お仕事お忙しいのに」 
常子「いえいえ、星野さんも残業続きで大変ですね」 
星野「繁忙期は過ぎたんですがいろいろ立て込んでしまって」 
青葉「ねえ今度おばちゃまのおうちに遊びに行きたい」 
大樹「僕も行きたい、次の日曜日は?」 
星野「あのね、そんなに勝手に決めては…」 
常子「是非いらして下さい」 
星野「いいんですか?」 
常子「私も来てほしいです、じゃあ次の日曜日に遊びに来てね」 
大樹と青葉「やった~!」 
大樹「青葉、おばちゃまのかかにも会えるね」 
青葉「会えるね」 
大樹「楽しみだなあ…おばちゃまってどんな家なの?」 
はしゃぐ子どもたちに笑顔になる星野と常子 

タイトル、主題歌イン 

君子(木村多江)「星野さんたちがうちに?」 
常子「はい、すみません勝手にお呼びしてしまって」
君子「ううん、いいの、大歓迎よ」
美子(杉咲花)「私も…だったらまり姉ちゃんたちも呼ぼうよ」
常子「そうね」
美子(遠慮がちに)「大昭さんも呼んでもいい?」
常子「フフフ、もちろん」
君子「ああ…楽しみね」
常子「はい」
君子「何作ろうかしら…いなり寿司なら子どもたちも好きよね
ああ…でもやっぱり大勢いらっしゃるからちらし寿司かしら
あ~でも鞠子がかんぴょう好きだから手巻き寿司もいいけど…あ~…」
君子の様子を見て笑う娘たち
美子「とりあえずお寿司は決まりなんですね」
君子「あらやだ」 

あなたの暮し出版
忙しく働く一同
今しがた出かけたばかりの美子が戻ってくる
常子「どうしたの?」
美子「それが…お客様が…」
「どうもこんにちは」「こんにちは」と村山(野間口徹)と酒井(矢野聖人)が現れる
常子「…」

別室
花山(唐沢寿明)「何の用だ?何度泣きつかれても
君たちの要求を受け入れる事はできんぞ」
村山「承知しております、先日は感情的になって
お見苦しいところをお見せした事、猛省しております(と頭を下げる)
本日は我が社の誠意をお見せしようと思って参りました」
花山「誠意?」
村山に合図された酒井が包みをテーブルに置き中の札束を見せる
常子の顔が強張る
村山「私どもも御社の商品試験は画期的な企画だと感心しております
ですので我が社にできうる最大限の支援を…」
花山「断る!金でお宅に都合のいい記事を書けと言いたいようだが
あんたらの支援など我々には必要ない
村山の合図で酒井がさらに金を積み増す
村山「これでいかがでしょう?」
花山があきれて「話にならんな」と立ち上がりそっぽを向く
村山「しかしこれなら…」(と酒井がさらに金を積もうとする)
机を叩いて立ち上がる常子「バカにするのもいい加減にして下さい!」
花山が驚いて振り向く
常子「あなた方はいい商品を作ろうという生産者としての矜持はないんですか?
商品試験はまだ終わっていませんが今のところあなた方の製品は
とても褒められたものではありません」
村山「…」
常子「粗悪品を売ってお金で評価を操作しようとするなんて
恥ずかしくないんですか!」
酒井「ひどい言われようだな」
村山「(酒井に)おい…いいでしょう、お言葉に従い帰ります
(と立ち上がり常子を見て)ただ…拒んだ事をきっと後悔する事になりますよ」
2人が帰って花山「常子さんがあそこまで言うとはな」
常子「すみません、ちょっと腹が立ったので」
花山「いや、拍手を送りたくなったよ、スカッとした!ハハハハハ!うん!」
常子も笑顔になる

小橋家の小さな庭で大樹・青葉・たまきにボール遊びをさせる南(上杉柊平)

台所と居間では大人たちが料理と卓の準備をしている
鞠子の結婚式で常子の挨拶が花山のものと被ってしまった話から
常子の女学校の卒業祝いでの宗吉の裸踊りの思い出話になり
大笑いする一同に水田「いいなあ…知らないの僕だけか…」
鞠子(相楽樹)「もう…いい年してひがまないの」
星野「宗吉さんに頼んだら今度見せてくれるんじゃないですか?」
首を傾げる水田「あっ、いやあの…皆さんの共通の思い出が羨ましいだけで
宗吉さんの裸踊りが見たい訳じゃ…」
星野「ああ、そうか」
(一同の笑い)
常子「そうですよね」

縁側のガラス戸を開ける常子「は~い、皆さんごはんですよ~」
南「ごはんだ」
子どもたち「は~い」
大樹「よし、みんな手洗おう」
星野「南さん、面倒見て頂きありがとうございます」
南「いいえ」
水田「うちのもすみません」
「俺も楽しいですから」とさらっと答える南をうっとりと見つめる美子
手を洗い終わり手拭いを使う子どもたち
常子が大樹の足のやけどの痕を見て少し切ない表情になる

竹蔵の写真のある仏壇にもちらし寿司が供えられている

全員が揃った食卓で常子「では…頂きます」
(一同)「頂きます」
星野が大樹のためにコロッケを取る
水田はたまきにやはりコロッケを
常子は青葉の世話をしている
君子「こんな大勢でごはん食べるなんていつ以来かしら」
常子「本当ですね」
美子「森田屋さんにいた頃まで振り返らないといけないんじゃない?」
鞠子「やっぱり宗吉さんと照代さんにも来て頂きたかったわ」
南「でも今日も店ありますから」
水田「ああ、そうか」
南「俺だけ楽しんでこいってお休みを」
君子「愛されてるのね」
南(照れ笑い)「そうですかね…」
青葉「おばちゃま、ねえ、あ~んして」
星野「ほら青葉、すぐに甘えるのはよしなさい」
常子「いいんですいいんです、はい青葉ちゃん、あ~ん」(と青葉に食べさせる)
「あ~ん」と口を開ける青葉
常子「おいしい?」
青葉「うん」
たまき「ねえお母さん」
鞠子「何?」
たまき「青葉ちゃんはとと姉おばちゃんの子どもじゃないのにどうして甘えるの?」
鞠子「えっ?」
食卓が静かになる
常子「それは…」
星野「何て言えば…」
思案するたまき「あっ、そっか、きっととと姉おばちゃんと星野おじちゃんの
仲がいいからだね」
(一同)「……あぁ…」
鞠子(たまきに)「そう…かもね」
微妙な表情の常子と照れ笑いしているような星野
鞠子(悪戯っぽく)「とと姉照れてるの?」
常子「照れてないわよ」
水田が常子を指さし「あれ?照れてません?」
「照れてません!もう…もういいですからこの話…」と顔を手で覆う常子
と、大きな音をたてて戸のガラスが割れて飛び散る
子どもを抱いて庇う大人たち
美子「何なの?」
鞠子「石?」
子どもたちが泣き声を上げる
廊下に砕けたガラス片と石
南「誰かが投げ込んだようですね」
「誰が?」と立ち上がり表に出る水田(南も続く)
泣く子どもを慰める常子たち
戻ってきた南に美子「誰かいた?」
南「いや、すぐ逃げたらしい」

常子と美子を台所に呼び出す水田「ひょっとしてアカバネの仕業じゃ…」
常子「そんな…」
美子「そうかも…だってこの前
後悔する事になる…って捨て台詞吐いたんでしょ?」
常子「いや…だからってこんなひどい事…」

電気店前
赤羽根(古田新太)「いや~社長、えらいにぎわいですねえ」
店主「ええ、週末にもなればみんな家族総出で電化製品を買いに来ますからねえ
赤羽根さんの製品も売れ行き上々ですよ~
何せアカバネは他社の七掛けほどの値段ですからねえ
みんな手に取りやすいんでしょう
ただ…ここのところ少し…」
赤羽根「あなたの暮しですか」
店主「ええ…あの雑誌を手に商品を見て回る客が結構いるんですよ
あれの評価を真に受けている人がほとんどで…」
赤羽根「で、低評価のうちの商品を敬遠すると」
店主「アイロンの売り上げがひどく落ちています」
赤羽根「困ったねえ村山君」
村山「ええ…」
赤羽根「取り急ぎ粗品でもつけなさい
うちの商品を買ってくれた人には石けんをつけます
(店主に)こちらにもすぐにお持ちします」
店主「よろしくお願いします」
「では失礼します」と歩き始める赤羽根「おい」
村山「はい」
赤羽根「目障りなあなたの暮しはいつ俺の前から消え失せる?」
村山「今、酒井が動いております、いずれ効果は現れるかと」
赤羽根「そうか、徹底的にやれと伝えろ」

編集長室に集まった面々
常子「花山さんのおうちにも石が?」
花山「幸い三枝子にも茜にもけがはなかった」
水田「やっぱりアカバネの仕業ですよ」
美子「そうとしか思えないです」
花山「警察には通報したがアカバネの仕業だという証拠がないので
取り合ってはくれなかった」
美子「そんな…」
寿美子(趣里)「何だか怖いですね
これからもそんな事があるんでしょうか?」
不安気な一同

退社時、1階の戸を開け表の様子をうかがってから出てくる一同
常子「何をされるか分からないので皆さん気を付けて帰って下さいね」
(一同)「はい」
緑(悠木千帆)「常子さんも美子さんもお気を付け下さい」
(2人)「ありがとうございます」
常子「それではまた明日」
「また明日、失礼します」と帰っていく一同
常子「私たちも急ぎましょうか、ねっ」
美子「うん」
と帰っていく常子と美子の後ろ姿を見て
メモに何かを記入している謎の男・国実(石丸幹二)

(つづく)

前回は大笑いさせてくれたアカバネの2人組(村山と酒井)は
今回は感じが悪いだけだった…
花山が断っているのにどんどん金を積み増していくなんて
相手をバカにして怒らせようとしているとしか思えず(普通に考えれば)
無能なところは前回と同じだが笑えなかった

南がイケメンすぎる
男らしくて長身で空気も読めて子どもの扱いまでそつなくこなし
美子がうっとりと見つめるのも無理はない
宗吉からも信頼され忙しいはずの日曜日に楽しんでこいと
休みをもらえるほど愛されてもいる

だが宗吉を見ているとどうしてこうも
かつての長谷川との扱いに差があるのかと思う
長谷川と南では出来が違いすぎるからだろうか?
時代が違うからだろうか?
あるいは宗吉自身が年をとったからだろうか?

たまきの「~どうして甘えるの?」は無邪気な幼児の残酷なひと言だ
黙り込む大人たちに場を和ませる最良の答えで自己解決したね
常子が照れて幸せのピークに悪い事がやってきた

石を投げ込んだのはアカバネの酒井だと思わせるような演出だが
本当にそうなのだろうか?
もしそうならこれほどハッキリとした悪人達が
このドラマに登場するとは思わなかった

2016年9月1日木曜日

とと姉ちゃん(130)商品試験の記事についてアカバネ電器製造から圧力を受ける常子

酒井(矢野聖人)「全くですね」 
村山(野間口徹)「電気釜はアイロン、洗濯機と並ぶ我が社の主力商品です
再び粗悪品として記事を出されてしまうと大きな損失を生む…」 
赤羽根(古田新太)「そういう事はさせなければいいだろう…
そういう記事は書かせないようにしろ」 

タイトル、主題歌イン 

三週間後 

キッチン森田屋で食事をする常子と星野一家 
常子(チキンライス)星野(スパゲティ)大樹(カレーライス)青葉(オムライス)
それぞれに卵焼きとコロッケの小皿がつく
常子(高畑充希)「おいしい?」
青葉「うん」
常子がうなずく
青葉「コロッケもう一つ食べたいなぁ…」
常子が自分の食べかけのコロッケを見る
「じゃあお父さんのを食べなさい」と星野(坂口健太郎)が
まだ手をつけていないコロッケの小皿を青葉の前に置く
青葉「いいの?ありがとう!」
青葉の世話をする常子
星野が目頭のあたりを手でつまむ
常子「お疲れですか?」
星野「えっ?」
常子「何となくお顔の色がすぐれなかったので
このところお休みの日もお仕事でしたものね」
星野「日曜日くらいずっと一緒にいてやりたいんですけどね
常子さんとお会いできるのも週に一度くらいしかないですし」
常子「フフフ…」

空になった皿
常子「おいしかった?」
青葉「うん」
と、「は~いどうぞ、アイスクリーム」と南(上杉柊平)が皿を2つ置く
アイスクリームを見て大樹「わぁ~すごい」
青葉「わぁ~」
星野「頼んでないですよ」
南「大将からです」
厨房から顔を出す宗吉(ピエール瀧)「子どもにはサービスだよ」
星野「すみません(と頭を下げ子どもたちに)ほらおじちゃんにお礼は?」
大樹「ありがとう」
星野「青葉」
青葉「おじちゃんありがとう!」
宗吉「おう、溶けねえうちに食いな」
(大樹と青葉)「頂きます!」
星野「…常子さんの方はお仕事順調ですか?」
常子「あっ、はい、電気釜の試験も順調です
今からどんな記事になるのか楽しみです」
星野「なぜ雑誌を作ろうと思ったんですか?」
常子「えっ?」
星野「あ~すいません急に」
常子「いや…」
星野「ただ僕はタイピストだった常子さんしか知らなかったので
出版社の経営をしていると聞いてからすごく不思議な感じで」
常子「女の人の役に立つ雑誌を作りたかったんです
暮らしを守っている女の人を少しでも手助けできればと…
今はあなたの暮しでもっともっと暮らしのためになるような事を
提案していきたいんです」
星野「…夢を持てたんですね」
常子「夢?」
星野「僕は以前、新種を発見し両親の名をつけるという夢を追っていました
結局叶いはしませんでしたがその時はあの夢を追いかける事に夢中だった
でも常子さんはいつも家族や人のためで
自分のやりたい事は二の次になさっていた
そんな常子さんが自分のために自分の夢を追っているのだとしたら
僕はとてもうれしいです」
常子「夢…そうかもしれませんね…はい…私の夢です」
星野が微笑む
常子「でも私一人では到底ここまでの雑誌を作る事はできませんでした
花山さんがいて下さったから…
厳しい方ですが女性のような視点を持っていて
女性とも真剣に向き合って下さる方なんです」
星野「僕もお会いしてみたいなあ」
常子「いや、お会いしないほうが…すごい方なんですが
機嫌が悪いとものすごく怖いですし」
星野「そんな人なんだ」
常子「はい」
星野「へえ~」

雨の中を2人の男が住吉ビルの前に立つ

緑(悠木千帆)「常子さん、ご来客です」
常子「はい」
男たちが階段を上がってくる
村山「アカバネ電器製造の村山と申します
小橋社長でいらっしゃいますか?」
常子「はい、そうですが」
村山「事前にご連絡もせず申し訳ございません
本日は少々お話がございまして」
「…かしこまりました、あちらへどうぞ」と案内する常子
「緑さん、お茶お願いします」
常子たちが別室に消えて美子(杉咲花)「アカバネってあのアイロンの試験で…」
松永「そうです、一番評価の低かった…」
スタッフが集まってくる
島倉「確か電気釜の試験の時もアカバネの製品があったよな?」
寿美子(趣里)「何の用ですかね…」

別室
改めて挨拶を交わす一同
常子「お掛けになって下さい」
「失礼致します」と着席した2人に常子「…で、今日はどういった?」
と、突然「うっ、うっ…」と酒井が嗚咽を漏らしはじめる
村山「おい、泣くやつがあるか(常子に向かって)すみません」
(よく分かりませんが…)という顔の常子「いえ…」
酒井「今年4人目の子が生まれるんです」
常子「はあ…」
「今…会社が倒産したら…」と、椅子から降り土下座をする酒井
「お願いします!アカバネを潰さないで下さい!」
常子「えっ?」
酒井「子ども4人抱えて職を失う訳にはいかないんですよ!
お願いします!お願いします!」
床に頭をつける酒井を止めようとして常子が立ち上がる「お話…お話が…」
村山(酒井に)「よしなさい!」
村山を見る常子「えっ?」
村山「今日は会社と会社の話し合いに来ているんだ
それをそんなに取り乱してみっとないと思わんのか」
(と村山が酒井を立ち上がらせる)
村山「座れ」
「すみません…」と酒井もうなだれたまま席に着く
2人の真意を測りかねる表情の常子も席に座り「あの…」
村山「失敬…実は彼が口にしたとおり今我が社は窮地に立たされておりまして」
常子「それが私たちの記事のせいだと?」
村山「はっきりとした因果関係は分かりませんがね
あなたの暮しの記事によりアイロンの売り上げが激減した事は確かです
もしもこの上電気釜も商品試験で低い評価を受けたら我が社は立ち行かなくなる
(酒井が泣き声を漏らす)どうか我が社の電気釜に低評価をつけるのは
やめて頂けませんか?お願いします」
常子「待って下さい」
村山「230人もの我が社の社員を路頭に迷わせる訳にはいかないんです
あなたも経営者ならそのつらさお分かり頂けますよね?」
部屋の外に花山(唐沢寿明)がやってきて中の話に足を止める
村山「どうかどうかご検討をお願い致します!」
酒井「お願いします!うちの子のためにも!」
常子(語気強く)「ちょっと待って下さい、頭を上げて下さい」
2人「お願いします!」
常子「頭を上げて下さい」
2人「お願いします!」
どうしていいか分からず困り果てた表情の常子
と、ドアを開けて花山「何なんだ君たちは
泣いている暇があったら商品開発でもしたまえ!
うちの記事が原因で会社が倒産したとしてもそれは自分たちの責任だ
恨むなら会社を恨むんだな、さっさと帰りなさい」
村山「いや、待って下さい」
花山「これ以上君たちの泣き言を聞くつもりはない!」
村山「…」

ビルの前で傘を広げ歩き始める2人
酒井「クソッ、あれがうわさの編集長か
情で動く人間じゃなさそうですね」
村山「女社長はあと一押しだったのにな」
と、雷鳴が鳴り響く中2人が一人の男とすれ違う
その男・国美恒一(石丸幹二)は立ち止まり2人の後ろ姿に目をやってから
あなたの暮し出版社を見上げる

アカバネ電器製造の電気釜
部屋に入る花山と常子
花山「どれがアカバネの電気釜だ?」
趣里「これです」
「これが試験の結果です」と扇田が花山に資料を渡す
資料を覗く常子「4回炊いて一度もうまくいってないんですね」
美子「メーカーの指定した水加減では焦げ付くし
ちょうどいい水加減を探ってるんだけどどうにもうまくいかなくて」
常子「スイッチひとつでお米が炊けるといっても
スイッチを入れるまでに大変な苦労があったのね」
花山「誇大広告だな」
電気釜がカチッと音をたてる
「あっ、炊けたみたい」と寿美子が蓋をつまもうとする
美子「あっ、駄目…アカバネのは蓋のつまみが熱くなりやすいの
今まで何人もの人がうっかり触ってやけどしたんだから」
常子が顔を曇らせる
寿美子がふきんを持って蓋と中蓋を開ける
扇田「あ~ベチャベチャだ、今度は水が多すぎか」
美子「あれ?アカバネってアイロンにも問題がなかった?」
常子「ええ」
美子「アカバネという会社自体に問題があるのかもしれないわね」
松永「そうですね…安いから売れてるらしいんだけど商品は決して…」
扇田「それに…さっきのあの連中も気になるしなあ」
常子と花山が顔を見合わせる

電話で報告を受ける赤羽根「そうか、泣き落としはきかんかったか」
と受話器を置き「冷たいやつらだなあ…(とせんべいを手に取る)
自分たちにも大切な家族がいるだろうに…」(せんべいをバリバリと齧る)

夜、星野家のブザーを押す常子
大樹と青葉が出てくる
常子「ん~!こんばんは」
(2人それぞれ)「お帰りなさい」
常子「…うん…」
青葉「おばちゃま『ただいま』は?」
常子「フフフ…ただいま…
ごめんね、『お帰り』って言われてちょっとうれしくなっちゃった…
さあ、今日は何して遊ぼうか?」
青葉「う~んとね…」

ちゃぶ台でお絵描きをしている大樹と青葉
大樹は図鑑を見ながらシロクマを、青葉は家をそれぞれ描いている
常子「おうち?」
青葉「大きくなったら建てるの」
常子「おばちゃまもね、将来おうちを建てるのが夢なの」
青葉「そこに家族で住むの?」
常子「そうねえ…」
大樹「おばちゃんの家族って?」
常子「あ…私の家はお母さんと妹が2人いるわ
上の妹は結婚してたまきちゃんっていう女の子がいるの
青葉ちゃんともきっと仲よくなれると思う」
青葉「へえ~」
大樹「女ばっかりなんだね」
常子「フフフ、そうね…小さい頃にお父さんは亡くなって今は女だけ
下の妹は今も一緒の会社で働いていてかかは…」
大樹「かか?」
常子「あ…私のおうちはお母さんの事をかか
お父さんの事をととって呼ぶの」
大樹「へえ~」
常子「かかはとっても優しい人よ
いつも大樹君と青葉ちゃんと会ってみたいなあって話してるわ」
大樹「そうなんだ」
と、「ただいま」と星野の声が聞こえる
青葉「あっ、ととだ」
常子「フフフ、ととだね」
障子を開けて星野が部屋に入ってくる
大樹と青葉「お帰りなさい」 星野「ただいま」
常子「お帰りなさい」
星野「…ただいま」
常子が微笑む
常子の肩をさする青葉「ねえおばちゃまもおうち描いて」
常子「おうち?おうち描こうかじゃあ」
大樹「お父さんも絵描いて」
星野「ん?お絵描きしてるの?」
大樹「そお」
常子「星野さんも描きますか?」(と画用紙を渡す)
星野「ありがとうございます」
常子「青葉ちゃんはおうちです」(と星野に説明する)
青葉「大きくなったら建てるんだ」
幸せそうに笑う常子

(つづく)

コロッケをもらって「いいの?ありがとう!」と言う青葉がちょっと憎たらしかったw
53話でイチゴを一人で全部食べてしまった美子を思い出してしまったが
このとと姉ちゃんの世界では末っ子は食いしん坊でわがままな生き物のようだ

星野の体調が悪そうだったのが気になる
忙しくて常子とは週に一度くらいしか会えないと
説明するためだけの描写だったらいいのだけれど
重病にでもなって…みたいな展開はほんとにやめてほしい

今週のタイトルは「常子、星野に夢を語る」だが
実際は雑誌を作ろうと思った理由を説明した常子に
星野がそれは常子にとっての夢なのだと教えてくれたという事だったね

村山と酒井は笑わせてくれた
突然泣き始める酒井に常子もキョトンとしてたよね
「お願いします」を連呼されて常子も弱っていたけど花山がいい時に来た
帰り道の村山の「女社長はあと一押しだったのにな」には爆笑した
そんな訳ないだろwいくらなんでも常子をなめすぎ
この2人の次回の登場が楽しみだ

赤羽根はステーキとかせんべいとかいっつも何か食べてるよねw
貪欲さ…みたいなものを描写しているのだろうか?

常子は青葉に合わせて自分を「おばちゃま」と呼んでいるが
大樹はずっと「おばちゃん」と呼んでいる
自分も男の子だったからわかるが「おばちゃま」と呼ぶのは
幼児っぽくてなんだか恥ずかしいからだと思う

大樹がシロクマを描いていたのにちょっと笑った
NHKのドキュメンタリーってシロクマの子育てを追ったものが多いよね
たぶんシロクマ好きな人が局内にいるんだと思うけどそれを思い出した