2016年5月6日金曜日

とと姉ちゃん(29)常子、星野と奔走する!

星野(坂口健太郎)の新種発見に懸ける思いに常子(高畑充希)と森田屋の面々が
心を打たれた翌日、厨房で立ち働く一同と
かまちに座りそれをスケッチしている美子(根岸姫奈) 
作業台で包丁を持つ常子が「できた!」と、移動しようとすると
美子が「あっ、とと姉ちゃん動いちゃ駄目!」 
「えっ、あ…こう?」と、元の場所に戻りポーズをとる常子 
「ただいま」と、戻ったまつ(秋野暢子)が「お客さんだよ、ほら上がんなさい」
すると「お邪魔します」と、星野が入ってくる
宗吉(ピエール瀧)「お~早速飯食いに来たのか」と、声をかける 
星野「いえ、昨日のお礼を言いたくて」 
照代(平岩紙)「わざわざいいのに」 
美子「学生さん、このノート何書いてるんですか?」 
星野「ああこれね、この辺りで見つかる可能性がある海外の植物を写しておいたんだ」 
美子「すごい!」 
ノートを開いた星野のまわりに集まりのぞき込む一同 
常子「絵、上手なんですね」 
星野「いや、それほどでは…」 
長谷川(浜野謙太)「いや、てえしたもんだよ」 
富江(川栄李奈)「これなんか本物みたい」 
まつ「この中の一つでも見つかったら大発見って事なのかい?」 
星野「はい」 
(一同)「お~」 
星野がページをめくると常子が声を出す「あっ…えっ?…このキノコどこかで見た気が…」
(一同)「えっ?」 
君子(木村多江)「教科書で見たとか、そういう事なんじゃないの?」 
(一同)「あ~」 
常子「いや、確かどこかで実物を見た気がするんです」 
(一同)「えっ?」
少し興奮気味の星野「どこです?どこで見たんですか?」 
目を閉じて考え込んだ常子が「あっ」と、目を開く 

タイトル、主題歌イン 

青柳商店の前まで小走りで来る常子、後ろには星野もいる
常子「ここです、確かここの中庭に…」
星野「え…ここですか…」
常子「ん?どうかしました?」
星野「あ…ここは…」
すると「こら!またお前か、帰れ帰れほら」と隈井(片岡鶴太郎)と職人たちが現れる
隈井「みんな、つまみ出せほれ」
(職人たち)「へい」
常子が止めようとすると隈井が「何だってこんな押し売りと一緒にいるんですかい?」
常子「まただ…」
常子が星野は帝大の学生で植物の調査をしていると説明して
星野を中庭に入れる許可を求める
隈井「今日のところは常子さんの顔に免じて許してやりやすけどね
おかしなまねしたら即刻出ていってもらいますよ
あっしはね、こんな頭でっかちな青瓢箪でえ嫌えなんだよ、虫ずが走らあ!」
隈井の話では、滝子は秋田の荷主の所へ丸太の検品に出かけて留守とのこと
星野「あの…常子さん、この家とは…?」
常子「あっ、私ここの孫娘なんです
いろいろあって森田屋さんにお世話になっているんですけど」
星野「そうですか」

中庭
「あれ?確かこの辺りに…」と、常子が茂みを探すが目当てのものが見つからない
常子「隈井さん、この辺りにキノコ生えてませんでした?」
茂みを調査する星野「常子さんのおっしゃるとおり、ここに生えていたのは
確かなようです、けどつい最近、採られた跡がある」
隈井「ああ、だったら清(大野拓朗)さんだ!断りもなく朝帰りしたもんで
女将さんカンカンに怒らせちまって掃除命ぜられたんでさぁ」
顔を見合わせる常子と星野

しょぼくれた顔であくびをしながら、枯葉などのゴミが載ったざるを手に道を歩く清
職人たちがたき火をしているのを見つけて、笑顔になりちょこちょこ駆け寄る

清を探している常子と星野

たき火の前で職人たちと談笑する清が
「あっ、そうだ!ついでにここで燃やしちまおうかな」

歩いている職人に清の居場所を尋ねる常子
職人「ああ、眠たそうにあくびをしながら向こうに…」

たき火の前にしゃがんだ清が、ざるの枯葉を火にくべている
そして黄色いキノコをつかんで投げようとしたとき
「あ~あ~!清さんそのキノコ!」と、駆けつける常子 後ろには星野と隈井
「ちょっと失礼します」と、星野が清の手からキノコを奪う
事情がわからない清に、このキノコは新発見かもしれないと説明する常子
私が採ったキノコだから私が発見者という事に?…と、言い出す清
常子「いやいや、でも気付いたのは星野さんだから」
すると隈井まで、キノコの在りかを教えたのは俺だ…と、言い出す
常子「お二人には必要のない手柄じゃないですか
星野さんはこれのために今までの日々を…」
しかし「採集された方に権利があるのは当然です」と、星野が清にキノコを返す
「ただ…残念ながら、それは新発見ではありません
これはヒメヒラタケ、平野部では珍しいキノコですが
12年前に富士山麓で確認されています」
落胆する一同
そこに「隈井さん!大変です!」と、ひとりの職人が走ってくる

青柳商店裏
月島製材から来たケヤキ材の前に集まる一同
清「ああ何だよ、ズブ生じゃないか」
常子「ズブ生?」
清「生乾きなんだ、乾き切ってないの、あ~駄目だねえ…」
職人「どうしましょう?来週、日本橋に納めなきゃいけないってのに…
これ、乾燥させるのに随分かかりますよね?」
隈井「いや、1週間もありぁ十分だ」 清も「ああ」と、うなずいている
生乾きの材を全部一晩堀にぶっこんどけ、と指示する隈井に
「水につけるんですか?」と、驚く職人
一晩たって引き上げたら林場に炭をたいて温める
そして扇風機を借りてきてこまめに材の向きを変えて風を当てろ、と指示する隈井
職人が「承知しました!」と、走り去る
「どうして乾燥させるのに一晩水につけるんですか?」と、質問する常子
理屈で説明できずに困る隈井と清
眼鏡をクイッと上げて笑顔の星野「毛細管現象ですね、木から水分を抜くために
わざと水を多く吸わせるんです、多く水を含んだ木を内側から温めて
そのあとに風で表面を冷やせばどんどん水分が抜けていく
人間が汗をかくのと一緒です」
常子「へえ~、そういう事だったんですね」
星野「すばらしいですね、実に理にかなっている」
隈井「だろ、あんたなかなか分かってるじゃないか」
隈井も星野の事を気に入ってくれたようだ
星野が背後の足元をのぞき込み声を上げる「ああっ!ああっ!」
そして虫眼鏡で観察し、ノートを開いて確認する
そして常子たちに振り向き「ゲラニウムです!ゲラニウム・カロリニアヌムなんです!」

森田屋の居間
卓の上の新聞紙に乗せられた植物を見つめている星野と、周りを囲む森田屋一同
新発見を祝福する一同に、明日教授に報告すると星野が語る
常子も幸せそうだ
宗吉がお祝いしようと言い出すが、何もないよと言う富江
じゃあ明日は休みだし改めて昼間から祝おうと言う宗吉に、喜ぶ一同

翌日の森田屋厨房、上機嫌でお祝いの準備をする森田屋の面々

居間ではまつが金屏風を立てている
君子が花を生け、常子と美子は千代紙で箸置きを折っている
そこへ「大変です!」と、やって来る鞠子
「見て、ここ」と、新聞を広げるがそこには
「ゲラニウム・カロリニアヌム国内で初の確認」の記事が…
興奮して喜ぶ一同に鞠子「これ、今日の新聞じゃないんです」
(一同)「えっ?」
鞠子「掃除してて偶然見つけちゃったんですけど、既に別の人が発見してたみたいで…」
新聞の記事に目を落とし、困惑している常子

(つづく)

冒頭、美子がスケッチをしていたけど将来絵画好きにでもなるんだろうか
鞠子は文学好きで、常子は滝子に褒められてた裁縫好き設定かな?
常子にはお転婆でそそっかしいイメージがあるが
将来婦人雑誌を創刊するのだから女性的な一面もあるのかもしれない
まあ美子のスケッチは星野のノートに繋がったわけなのだが…

今回は星野の研究に協力して奔走する常子と
星野の新発見を喜ぶ、人のいい森田屋の面々などが描かれた

植物に関しての質問にスラスラ答えていた記憶力のいい星野だが
2度目に会った時常子の事を忘れていた謎は、まだ明かされないね

たまたま出張していたが
常子を清の嫁にさせたい滝子は星野の存在をどう思うのだろう?

たき火にちょこちょこ駆け寄る清は途中で一瞬、スキップになってたねw

第5週もあと1回、常子は新種を発見するはずなのだが…

ゲラニウム・カロリニアヌムの花言葉は「変わらぬ信頼」「陽気」「慰める」「妬み」
等とのこと







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