2016年5月2日月曜日

とと姉ちゃん(25)破れた制服

常子(高畑充希)鞠子(相楽樹)美子(根岸姫奈)は消えた鞠子の制服を探しまわる 
厨房で働く宗吉(ピエール瀧)は知らないと言う 
常子「う~ん…誰かが間違って持ってっちゃったのかなあ」 
鞠子「何とよ?」 
常子「それか、わざと持っていったか」 
宗吉「まさか…」と、長谷川(浜野謙太)を見る「お前か?」 
長谷川「あっしでやんすか?」 
宗吉「だってお前、前に…」 
 
(回想シーン)制服姿の常子と鞠子を見た長谷川「女学校の制服ね、いいもんですね」 

宗吉「制服っていいですね…とか言ってニタニタ、ニタニタ、ニタニタ…」 
長谷川「えっ、だからって何であっしが制服を?」 
宗吉「そういう性分なんだろ?女の格好をして喜びを感じる性分なんだろ?」 
長谷川を見る三姉妹「え~…」 
頭の中で制服姿の長谷川を想像する常子「そうだったんですか…」 
「あっ、いや違う違う!違うよ!」と、手を伸ばす長谷川から逃げる三姉妹 
「アハハハハ!悪い悪い」と、笑う宗吉「こいつはさっきからずっとここで
仕込みしてたから、それはありえねえよハハハハ!」 

居間で手仕事をする照代(平岩紙)もまつ(秋野暢子)も富江(川栄李奈)も知らないと言う
照代とまつに仕事はいいからと言われて、制服の捜索を続ける常子たち
なんだか様子のおかしい富江が自室に戻り、押入れから制服を取り出して見つめる

夕食の席
食のすすまない様子の富江
制服の話題になり、まつ「もしかしたら誰か持ってっちまったのかねえ」
君子「近所の方に聞いたんですけれど、勝手口は誰も通らなかったみたいなんです」
常子「風で飛ばされたか、この家のどこかにあるか…」
宗吉「何だそりゃ」と、箸を置く
宗吉「聞き捨てならねえな今のは!ああ?この家のどこかにあるって事は
うちの人間の誰かが盗んだって事か?」
常子「そういう…」
宗吉「だとしたら気に入らねえ!うちに盗人なんかいる訳ねえだろ!」
固まって茶碗を置く富江
照代がとりなす「あなた…」
常子「言葉足らずですいません、この家のどこかに紛れ込んでるんじゃないかな…
という意味でこの家のどこか…と…」
宗吉「…何でぇ紛らわしい…そうならそうと、もっとはっきり言ってくれよ!」
常子「すいません…」

常子一家の部屋
明日は浜松の時の制服で登校すると言う鞠子に
常子「鞠ちゃん、教室で一人だけ違う格好でいるのって勇気いるのよ」
鞠子「平気よ、お友達できたし」
常子「あっ、じゃあお友達には洗濯屋さんに出したってごまかしなさい」
美子「どうして?」
常子「だって無くなったなんて言ったら
どんな物騒な所にお住まい?って思われちゃうんじゃないかって」
鞠子「そうかなあ」
常子「そうよ!それでもし
鞠子さんとは関わらないようにしましょう、なんて事になったらね…」
常子を見る家族たち
常子「えっ?どうかした?」
鞠子「とと姉…大変だったのね、前のとと姉だったら同級生にそんな事されるなんて
考えもしなかった、一人だけ制服違ってそんな目に遭ったって事でしょ?」
常子「いやぁ、そんな事…」
君子(木村多江)「常子、正直に話して」
常子「少しだけです、今は綾さんもいますしお友達もできましたから」
君子「ごめんね、あなたたちに苦労かけさせてしまって」
常子「その事はもう話し合ったじゃないですか、私たちは平気です」
鞠子「私も大丈夫です」
美子「私も」
うんうんうん…とうなずく君子

朝の厨房
ぬか床をまぜる富江が指を痛がる
君子「大丈夫?」
富江「傷口にしみただけです」
君子「傷って怪我でもしてるの?」
富江「小さな傷なんで…」

登校しようとする常子が富江の部屋の前でボタンを拾い台の上に置く

心配で鞠子のクラスをのぞく常子
鞠子は級友たちに囲まれ笑顔で話していて全く問題ないようだ
綾(阿部純子)が常子に声をかけ、並んで廊下を歩く
綾「確かにセーラー服もいいものね」
常子「そう?」
綾「うん、妹さんのを見たらそう思ったわ」
常子「ひどい事言うのね、私じゃよく見えないみたいじゃない」
足が止まり真顔になる綾「ごめん」
常子「謝らないで、認めてる事になるからフフフフ!」
綾「フフフ…常子さんはどちらがお好き?」
常子「う~ん、そちらの制服は着た事がないから少し憧れはあるわ
細かい所がおしゃれだなと思うしそれに…ちょっとごめんなさい」
と、綾の制服の袖口を掴みボタンを見つめる
綾「どうかなさった?」
常子「いや、ボタン…こんな形なのね…」

学校帰り、駆け足で急ぐ常子
「ただいま帰りました!」と、家に飛び込み例のボタンを確認する「やっぱり…」

配達帰りの富江が、道を歩く制服の女学生たちの後姿を見つめている
常子が「富江さん」と、駆け寄り「あの…これ」と、ボタンを見せる
常子「鞠子の制服の…」
まばたきが多くなる富江
常子「富江さんの部屋の前に落ちてたから、もしかしたらって思って」
「ごめんなさい!」と、頭を下げる富江「ごめんなさい、本当にごめんなさい!」
常子「ちょっと待って富江さん、何があったか教えてくれない?」

富江の部屋
常子に裏地が破れた制服を見せて事情を説明する富江
「私…羨ましかったの、だから…だからちょっと着てみたくて袖を通したらこんなふうに…
私、慌ててしまって…自分でなんとかしようと思ったのよ、知らないふりをしたのも
朝までに直そうって思って、でも…」
(回想シーン)慣れない針仕事で指を刺してしまう富江
「お裁縫はからっきし駄目だから結局直せなくて…どうしたらいいかもう…」
常子「そうだったの…」
富江「謝ろうと思ってたんだけど、どうしても言い出せなくて…ごめんなさい!」
常子「富江さん、私にやらせてくれない?」
富江「どうして?こんなひどい事したのに」
明るく笑う常子「だってもうほら、直そうとしたの分かるもん」と、制服を手に取る
常子「私に協力させて」
富江「ありがとう…」

常子たちの部屋
君子のミシンの前に座る常子と横で見つめる富江
常子が制服の破れを直そうとするがミシンが動かない「引越しの時壊れちゃったのかな」
富江「そんな…」
常子「ねえ、ほかにミシンってないよね?」
富江「うちは母ちゃんもばあちゃんも洋裁やらないから」
常子「ん~…どうしたもんじゃろのぉ…あっ!あっ、あっ…行こう!」
と、何かを思いつき立ち上がり制服を手に廊下を駆け出す
「あっ、ちょっと待って!」と、後に続く富江

(つづく)

思っていたより富江が、普通の気の小さな女の子だった
宗吉が常子に怒鳴ったのを見て、余計言い出せなくなったんだろうね

鞠子の制服姿は確かにかわいいけど、富江の割烹着姿もなかなかのものだと思う

綾のセリフ「妹さんのを見たら…」は面白かった
実際、相楽樹はグラビアやってるぐらいでスタイル抜群なのだが
劇中でも鞠子のほうが常子より器量がよいという設定のようだ

相楽は全身を使って演技をしていていいね
表情も初々しくてなんだか応援したくなる

高畑もやっぱり上手だけどね、演技とセリフのキレがいい














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