2016年4月23日土曜日

とと姉ちゃん(18)小橋一家、森田屋に住み込む

滝子(大地真央)「なにも今すぐって訳じゃない、女学校を出てからでいいんだ
それからゆっくり、うちのやり方を学んでもらって…」 
君子(木村多江)「そういう事だったんですね、やっぱりお母様は変わってなかったんだ
浜松にいる私から連絡を受けた時から、娘たちの誰かを清さんの嫁にしようとして
こっちへ呼び寄せたんですね」 
滝子「違う!私はここ何日かあの子を見ていて、青柳に入ってほしいと思ったんだ
だから清の嫁に…」 
君子「信じられません」 
滝子「お前が信じようが信じまいがそうなんだ」 
君子「私は、あの子たちには親の決めた生き方ではなく
自分で選んだ生き方を歩んでほしいんです
竹蔵さんとも、よく話をしていました
子どもとはいえ一人の人間、その子の思いを大事にしてやりたいと
あの子たちには思うように生きて、幸せだと感じられる女の人生を…」 
滝子「甘い事言うんじゃないよ!そういう事を言って出ていったお前が
今こうして帰ってきてるじゃないかい!
縁を切って出ていったお前が私に泣きついて帰ってきてるじゃないかい!
女なんか今の時代どこで働いたってろくに稼ぐ事なんてできないんだよ!
お前もそれは味わったんじゃないのかい?
思うように生きたい?笑わせんじゃないよ!
そんなふうに生きて幸せになれている女がどれだけいるんだい?
私は200年の伝統を誇る青柳を継ぐ事だけを押しつけようとしてるんじゃないんだよ
この青柳に入れば食うに困る事はないんだ
そうやって余裕がある暮らしを送れるようになってから
やりたい事ができるようになるんじゃないのかい?
女が思うように生きるってのは自分の暮らしを落ち着かせたそのあとに
ようやく考えられる事なんだ
だから本当に娘の幸せを願うなら、うちに嫁入りさせる事が何よりの…」
君子「私は…そうは思いません
私が選んだ竹蔵さんとの時間が、間違ったものだとは思いません
だから常子に、お母様の思い描くような人生を歩ませる訳にはいきません!」
滝子「…分かったよ…だったら出ていきな!
そこまで言うなら私に頼らず、その幸せとやらを手にしておくれ!」
涙を流して手をつく君子「お世話に…なりました」と、頭を下げ部屋を出ていく
動かない滝子の後姿

幸せに縁側でままごと遊びをする娘たちを見ている君子
君子は娘たちに詫びて、訳あってここを出る事になったと告げる
驚く娘たち
滝子とどうしても分かりあえなくて…と説明する君子
常子(高畑充希)はそんな君子を見て
「よし!じゃあ荷造りしよっか」と妹たちに明るく振り向く
驚いたように君子が常子を見る
常子「理由なんて何だっていいじゃない、かかが決めた事なんだよ
私たちの事、思っての事に決まってるよ…ね!」
納得してうなずく、鞠子(相楽樹)と美子(根岸姫奈)

荷物を抱えて青柳家を出る小橋一家

縁側でひとり、ままごと道具を見つめ何かを思う滝子

森田屋の前で「住込み女中求む」の張り紙を見た君子がここでやっかいになろうと…
常子「いや、でも…」
鞠子「おばあ様のすぐ裏ですよ」
構わず中に入る君子
「あら?青柳の…何か御用?」と、驚くまつ(秋野暢子)

福助人形の置物がある部屋
まつ「4人家族ねえ…」
行くところがない…と、頭を下げる小橋一家
まつ「う~ん…分かったよ、この子らの食事も賄いから出すんだったら
天引きさしてもらうよ…それから具合悪くて働けない日や弁当落としたの台無しにしたら
それも引かしてもらうからね」と、そろばんをはじきはじめるまつ

二階の埃っぽい部屋に案内される一家
まつ「掃除はきちんとして、きれいに暮らしとくれよ」

滝子に君子との事をとりなそうとする隈井(片岡鶴太郎)
滝子は聞く耳をもたないのだが、食い下がり「もう二度と会えないかもしれない…」
と、言う隈井に「じゃあ…居場所くらい探しといで」
「へい、ありがとうございます!」と、隈井が下げた頭を上げると
向かいの二階に君子たちの姿が!
指を差して見上げる隈井「女将さん…いやした…」
「ん?」と振り向く滝子
二階の君子が滝子に気付いて窓をぴしゃりと閉める
隈井「閉めやしたね」
滝子「隈井…」

急ぎの注文が入ったらしく、さっそく手伝う事になる一家
厨房では森田家の面々が忙しそうに動き回っている
君子「あの…今日からお世話になります小橋です、よろしくお願い致します」
三姉妹「よろしくお願いします」
笑顔で会釈する妻の照代(平岩紙)
ちらりとこちらを見る娘の富江(川栄李奈)
口を歪めて笑う長谷川哲典(浜野謙太)
そして、こちらを真っ直ぐにガン見している主人の宗吉(ピエール瀧)

<どうしてこんなに睨まれなきゃいけないんだろう…
常子は身がすくむ思いがしました>

(つづく)

前半はちょいシリアスだったけど、後半でコメディに戻った感じ
前回の路頭に迷う母娘は今回の展開の伏線でもあったのかな
滝子の言ってる事に嘘偽りはないと思うのだが
君子は過去のトラウマから母を信じる事ができないんだろうね
竹蔵との事だけは絶対に否定されたくない…という思いもあるのかもしれないが…
それに滝子が常子の資質を見抜く過程を視聴者は知ってるけど君子は知らないか

しかし常子は母を信じ、妹たちを説得して青柳を出る事に協力する…
このふたつの母娘関係の対比を見ると、ドラマ的には滝子が歩み寄る事で
最終的には決着させるつもりなのかな?
君子と常子の関係のほうが強いというか今風だからだ
個人的には滝子の言ってる事も判るんだけどね…
やっぱり好きな人と結婚したい
愛がすべてだっていうのが現代の価値観だもんね(表向きの)

ドラマを面白くするためなんだろうけど、君子のやる事がめちゃくちゃw
窓を閉める件は笑った

2016年4月22日金曜日

とと姉ちゃん(17)滝子の仕事

君子の仕事口を探すために滝子(大地真央)の外回りに同行する常子(高畑充希) 
得意先で滝子が支払の催促をするのだが、もう少し待ってほしいと頼まれる 

店を出て人力車に乗る滝子と常子 
滝子「どう思う?きちんと支払ができると思うかい?」 
常子「あ…きっと…大丈夫…だと思います…」 
滝子「なぜだい?」 
常子「とてもいい雰囲気のお店だったからです、女中さんは礼儀正しいし
掃除も行き届いていた、大将の教育がしっかりしているからだと思います
ちゃんとしたお店なら、口先だけでごまかす事はないと思います」 
滝子「そうかい」 

<東京に来てから数多くの仕事先を回った君子でしたが
依然として職に就く事ができずにいました>

どこかの境内で神頼みをしている君子(木村多江) 

縁側に座り、美子(根岸姫奈)のままごとに付き合っている常子と鞠子(相楽樹)
滝子が姉妹たちにおもちゃやハンカチをプレゼントしてくれた話になる
鞠子「でも不思議じゃなかった?私にもとと姉にもそれぞれ好みの色下さったじゃない」
常子「確かに、やっぱり実のおばあ様だから好みも分かるのかな」
すると滝子がやってきて、仕事だからと常子を連れ出す

新築の家の大黒柱を木曽の檜で注文する客の、応対をする滝子と常子
その話の中で下川屋の若旦那の話題が出る
客が帰ると滝子が隈井(片岡鶴太郎)を呼び、下川屋との取り引きは潮時だねと言う
得意先回りに出る滝子と常子
常子「どういう事ですか?さっきの下川屋さんとの取り引きはやめにしたって」
滝子「めんくらったかい?」
常子「浅草に遊びに行ったっていう話を聞いただけなのに…」
滝子「最近どこの旦那衆からも下川屋の二代目と遊んだって聞くからさ
やっぱり道楽者の放蕩息子に違いないって思ってね
そんなやつが店を継ぐんじゃ先は見えてる、やけどしないうちに手を引くのが一番さ」
常子「確かに…なるほど……そうか!」
立ち止まり常子を見る滝子
常子「おばあ様の仕事ってつまり、ああやって世間話しながら情報を集めて
先行きを判断していく事だったんですね」
滝子「アハハハハ!」
常子「ま…間違ってましたか?」
滝子「いいや、大当たりさ…大した子だよ、あんたは…アハハハ!」

むしろを被せた加工柱の前
職人「大丈夫ですか?」
戸田「ああ」
隈井が声をかける「どうしたい?」
戸田「いえ…」
隈井「何かあったのか?」
戸田「てえした事じゃねえですよ、あっしが話をつけときましたから」
隈井「そうか…」

得意先回りで外を歩く滝子と常子
滝子「君子は浜松で何をやって食ってたんだい?」
常子「染め物工場で女工を」
滝子「給金は?、十分もらえてたのかい?」
常子「いえ、でも父が亡くなってからは職場から援助して頂いていたのでなんとか…」
(赤ちゃんの泣き声)
大荷物を背負い抱えた女が、赤子を背負った娘を連れて歩いている
滝子「一歩間違えばあんたら親子も路頭に迷っていた訳だね
何の力もない女が生きていくには厳しい世の中って事さ
ごくごく普通の暮らしすらままならない」
常子「普通の暮らし…」
滝子「私はね、その普通の暮らしを守る事が自分たちの仕事だとも思っているのさ
だからいい木を売って、何があっても壊れないような家を造る
それが私らの仕事のやりがいというかね、意地みたいなもんなんだ」
常子「すてきなお仕事ですね」
滝子「やめとくれ、そんな事を言わせようとして言ったんじゃないよ」と笑う
常子「いや、心からそう思ったんです…
父も日常が何より大切でいとおしいと言っていました」
滝子「そうかい」

青柳商店
仕事を終え帰る職人たち
職人A「戸田さんが話の分かる人でよかったよ」
職人B「2人に知れたら面倒な事になってたかもな」
ちょうど滝子と常子が戻る
何かを察したのか外に出る滝子
加工柱の前にいる戸田に声をかけ、説明を求める
ここまで仕上げてから檜ではなくヒバだと気付いた…
客にはヒバだろうと檜だろうと分かりゃしない、ヒバだって高級品…
このまま納品しても文句をつけられる事はない…
改めて檜を加工すれば大損…どうか女将さんここは…と、釈明する戸田
滝子が柱をピシャリと叩いて一喝する
「寝言は寝てからお言い!客が木曽檜と言ったら木曽檜しか渡しちゃいけないんだ
それ以外のものはヒバだろうが何だろうが渡すわけにはいかないよ!」
戸田「しかし…」
滝子「うちはそうして200年間看板を守ってきたんだよ、看板に傷つけようってのかい!
今すぐ用意して、明日までに木曽檜を仕上げな!」
隈井「さっさと動け、さもねえとクビだぞ!」
「へい!」と、走り出す戸田
滝子が常子を見て笑う
呆気にとられている常子

滝子に呼び出されて部屋に入る君子「どういった御用でしょう?」
滝子「常子の事さ」
君子「常子が何か?」
滝子「あの子はいい子だね、頭もいいし機転も利く
それに人を見る確かな目も持っている」
君子「ええ…」
滝子「はっきり言うよ、常子を清の嫁に迎え入れこの店を任せたいと思ってる」

<常子はその身に降りかかる運命に、まだ気付いていませんでした>

また今日も、ままごとで赤ちゃん役をさせられている常子

(つづく)

常子が赤ちゃん役をさせられてたのは、あの路頭に迷う赤子連れの母娘との対比かな?
平穏にままごと遊びをしている三姉妹も、一歩間違えばああなっていたという…

滝子が常子たちの好みの色を知っていたのは、竹蔵が秘かに連絡してたからかな?
今回、滝子が「君子は浜松で何をやって食ってた?」と竹蔵の死後の事を訊ねたが
常子が竹蔵の話をすると「そうかい」と言っただけで詳しく聞こうとはしなかった
もしかしたら、竹蔵が亡くなるまでの事は知っているのかもしれない
あのシーンの滝子の間というか印象でそう感じた

姉妹はままごとの中で、また清の物真似をして遊んでたねw
ある意味で愛されキャラだわ清




2016年4月21日木曜日

とと姉ちゃん(16)常子、早くも清に幻滅する

<東京に来て一週間、青柳家での暮らしにも慣れてきた常子と鞠子は
夏休み明けの編入試験に向け、勉強を始めていました。
ですが…常子は清の事が頭にちらつき、勉強に身が入りません> 

卓を囲み勉強している常子(高畑充希)鞠子(相楽樹)美子(根岸姫奈) 
常子が溜息をつく「ふう…」 
美子「とと姉ちゃんため息ばっかり」 
常子「そ…そんな事ないわよ」 
その後も常子と美子が雑談を続けていると、様子を見に来た滝子(大地真央)が
「勉強してるんじゃなかったのかい?しっかりおし!鞠子は黙々とやってるってのに」 
鞠子「えっ?」 
常子「すみません…」 
滝子「あんたらも見習って頑張んなさいな!」 
常子「はい」 美子「はい」 
鞠子が得意げに常子を見る 
常子は美子を睨んで、元々あんたが悪いと言いたそうだ 

タイトル、主題歌イン 

就職活動をするが、40代という年齢がネックになりうまくいかない君子(木村多江) 
帰りに、仕出し屋森田屋の住込み女中募集の張り紙をちらりと見る 

中庭に面した縁側に腰掛けている清(大野拓朗)が、通りかかった常子を見て溜息をつく
「はあ~、参ったなあ…」
常子「…どうかしましたか?」
清「あっ、ごめん…聞こえちゃった?」
常子「あっ、すみませんあの…聞くつもりはなかったんですが、何かおつらい事でも?」
清「いや~つらいなんて言っちゃいけないんだろうけど、忙しすぎてね~
でもしかたないんだ、私の指示がないと動けないって言うんだから…」
常子「すごいですね、お若いのに任されて」
庭に出ていた清が大げさに振り向き「もう少し手を抜ける性格だったらなあって…
自分が恨めしいよぉ、はぁ~」と、またもや溜息をつく
不思議なものを見ているような顔の常子「はぁ…」

戻ってきた君子を出迎える常子と鞠子、滝子と美子も姿を見せる
君子「ただいま戻りました」
滝子「ご苦労さん」
「いえ…」と、首を振る君子
そこに通りかかるまつ(秋野暢子)「おやまあ、女将さん」
滝子「あら森田屋さん、おばんです」
まつ「おばんです、あらこちらは?」
滝子「娘と孫たちです」
まつ「あ~初めまして」
挨拶をする小橋一家
まつ「そこで仕出し屋をやってます、森田屋のまつでございます」
君子「ああ、最近創業されたんですか?」
まつ「は?…あっ、いや」と笑って
「これでも浅草で80年続く老舗でございますよ、ええ
まあ震災でね、焼け出されてこっちに越してきましたけど」
君子「そうでしたか、すみません」と、頭を下げる
滝子「80年も続く老舗に失礼な事言っちゃいけないよぉ
うちは200年しか続いてないんだよぉ」と、まつを見る
微妙な空気がながれる
まつが滝子に近づいて「いつも本当にすてきなお召し物でアハハハ
若作りがお好きなのか…アハハハ!七五三かと思いましたよ、アハハハ!」
滝子「まつさんこそ、そのお召し物すてきですよ
今度教えて下さいな、どこで拾ったのか」
お互いに口の端をピクピクさせて、そして笑う2人「アハハハハハハハ!」
まつ「それじゃ急ぎますんでごめんください」と、もう歩き出してる
滝子「では」と、首を振り息を吐き出しながら店の中に入る
常子「何なの?」と、あっけにとられている小橋一家
番頭の隈井が近づいてきて「あの2人、犬猿の仲なんです
顔合わせるとあれでね、困っちゃいますよ…くわばらくわばら」と去る
常子「何か怖い、あの2人…」
美子「でもおばあちゃんは優しいよほら、勉強頑張ったご褒美にって頂いたの」
と、紙に包まれた饅頭を見せる
鞠子「え~私のは?」
美子「よし、まり姉ちゃんも頑張ってたから頼んであげる」
鞠子「もう、よっちゃんたら…」
と、家に上がる鞠子と美子
君子「よかった、みんなおばあ様と親しくなれて」
「はい」と、ほんとうに嬉しそうに頷く常子

夕食の天ぷらを食べている滝子と清と小橋一家
清がまた溜息をついて、昼も天ぷらだった…銀座の有名な店だったけど…と笑う
滝子が「しゃべってないで早くお食べ」と叱る

<あれ?何だか思ってたいた人と違う…と、常子は感じ始めました>

寝床を作っている三姉妹
鞠子「それ私も気になってた」
常子「そうそう、清さんのあれ…つらそうに話してるけど絶対自慢だよね」
鞠子「この前、使いづらいって文句言いながらアメリカ製ライターの自慢延々聞かされた」
美子「それ私も!」
常子「話せば話すほど幻滅していく人だなあ~」
鞠子「それに話聞いてもらいたそうな気配出してくるでしょ」
常子「あ~くるくるくるくるくる!」
鞠子「大きなため息ついて」
「はあ~」と、物真似をする美子
「参ったな…あ、聞こえちゃった?」と、常子が続く
鞠子「それ!」
君子が覗きに来る
仕事がまだ決まらない事を訊ね、心配そうな常子

また清が縁側に座っている
通りかかった常子を見て溜息をつくがスルーする常子
もうひとつ溜息が来る
さらに立ち上がって3度目の溜息に観念する常子「どうかされました?」
清「ごめん聞こえちゃった?いや~考え事というか今晩も接待攻めにあいそうでね
あっ、でも向こうがどうしても清さんに会いたいって言うから行くしかないんだけど」
常子「大変ですね…」
清「その会いたがってる人っていうのが双葉山関なんだよ実は我々ツーカーの中でさぁ
いや、この仕事してるといろんな人に出会う訳さ、人脈が財産と言えるかもね」
清の話に何かを思いついた常子が「…そうか…あっ」と、走り出す
それに気付かず自慢話を続ける清…

滝子の部屋を訪ねた常子は「お仕事で外回りする機会があれば
ご一緒させて頂けないでしょうか?」と、申し出る
滝子「どういう風の吹き回しだい?」
常子「さまざまな方とつながりがあると清さんに伺いました
もしかしたら働き手を探している方もいらっしゃるんじゃないかと思って
今、母はお仕事を探しています…母にできる仕事があれば紹介して頂きたいんです」
滝子「君子に頼まれたのかい?」
常子「いえ…私が勝手に」
滝子「娘のお前がなにもそこまで…」
常子「家族を助けるためだったら何だってしたいんです」
少し考えて、書いていた帳面を閉じ立ち上がる滝子「ついといで」
常子「はい!」

(つづく)

東京編はコメディ全開だね
清のキャラ面白いわ~、うざいけど悪い人ではないんだろうね
姉妹が清をこき下ろす件おもしろかった
鞠子が相変わらずの冷静な分析
美子まで完全に清をバカにしてる
それにしても常子の幻滅早っ!、一週間もたなかったね

滝子とまつはもう漫画だったね
そう思えば滝子のあの白髪もありかもしれない
デフォルメされてる感じかな











2016年4月20日水曜日

とと姉ちゃん(15)常子、胸が高鳴る

滝子(大地真央)に挨拶する小橋一家 
滝子「お上げなさい…よく来たね、浜松より東京は暑いかい?」 
「いやぁ…そうですね」と、緊張しながら常子(高畑充希)が答える 
美子(根岸姫奈)は「いや、どっこいどっこいです」と、物怖じしない 
滝子「ハハッ…そうかい、どっこいどっこいかフフフフフ」と笑い 
ひとりひとりを見て「こんなに大きくなったのかい…」 
君子(木村多江)が過去の経緯から、今回受け入れて貰えた礼を言うのだが
滝子「よしとくれよ昔の話は」、そして君子を見つめて「お帰り、君子…」 
グッとくる君子「ただいま帰りました…」 
番頭の隈井(片岡鶴太郎)が泣き声をあげる
滝子「およしよ…ったく…こうなるのが分かっていたから
お前たちが来る事を伏せていたんだ
耳に入ったら舞い上がって仕事も手につかないだろ?」 
隈井「そういう事でしたか…」 

夜、滝子と食卓を囲む小橋一家 
その横では職人たちが歓迎の唄を唄っている 

湯上りに廊下の窓から川を眺める君子
隈井がやってくる
君子は、母に何もかも頼るわけにはいかないので
店は手伝わずに別に仕事を探すつもりだと言う
隈井「相変わらず、しっかりしてなさる」
君子「はぁ…ホッとした、母に会うまで不安だったんです
手紙や電話では受け入れてもらえても本当のところどう思っているか分かりませんから
もしかしたら以前のようにまた、自分の言いなりにさせようとするかもしれないと…」
隈井「確かに昔は、お嬢さんを厳しくしつけていらっしゃいましたね…」
君子「ええ…」
隈井「箸の持ち方から頭の下げ方…女将さんの考えたとおり
全て思いどおりに行動させようとなすってましたねえ…
ですがね、君子さんが家をお出になられた頃から変わり始めた気がします
物言いはきついままですが、考えを押しつけないって言いますかね
(お前はどう思うんだい?)って、ひと言増えてね
君子さんが出ていく事になって女将さんもいろいろ思うとこあったんでしょう
離れていた月日を取り戻すように、ゆっくり仲直りなすって下さいよ」

青柳家の家系図を書いてみて確認している小橋一家
滝子の再婚相手の平助は5年前に亡くなったらしい
若旦那の清は平助と滝子の養子とのこと
君子の父は優しい人で、一度も叱られた事はないらしい
君子の子供の頃の思い出話…

<母が育った家があるという事、母には母のこれまでの人生があった事
そういった当たり前の事に気付き、常子は嬉しくなりました>

朝、二階から川を見て目を輝かせて表に飛び出す常子

働く職人たち、大きな材木が運ばれる

<常子は活気あふれる深川の様子に
これまでとは違う環境と場所で暮らしていく事を実感したのでした>

常子「ふぅ~!」
川沿いを走る常子「ごめんなさい!」
橋の上から木場を眺めて笑顔になる

<そして胸の高鳴りを覚えるとともに
改めて竹蔵との約束を守っていこうと思うのでした>

店にもどってきた常子を呼び止める声がする
「あっこらこらこらこら!」
常子「ん?」
男「何か用かい?」
常子「あっ、私はうちに…あなたこそどちら様ですか?」
男「私はここの跡取りの…」
常子「あっ!清さん?」
清(大野拓朗)「そうだけど…あっ!君が君子さんの?」
常子「はい、長女の常子です よろしくお願いし致します」
清「常子ちゃん」
常子「はい」
清が顔をにゅ~っと近づける
のけぞってかわす常子「何か?」
清「いや、思ってた以上にきれいだったから」
ニコニコして店にはいっていく清

<常子は別の意味でも胸の高鳴りを覚え始めました>

目を丸くして固まったままの常子

(つづく)

あれ?滝子やさしいじゃん…こんなはずではw
もっと鬼ババみたいの想像してたよ
見た目もきれいだし、何かがおかしい…

隈井が君子に「相変わらずしっかりしてなさる」て、意外だった
子供の頃はボケキャラじゃなかったのかな?
勉強と裁縫が好きで可愛いかったって自分で言ってたね君子さん

清は背が高いね
なんかあの笑顔は苦手だわw(役作りなんだろうけど)
常子は胸が高鳴ったってナレだけど好きになったの?
男の人にきれいって言われて、ちょっとビックリした…ぐらいなのかなあ?
浜松の茂雄にもう少し時間があればなあ…







2016年4月19日火曜日

とと姉ちゃん(14)さらば玉置三兄弟

「小橋」の表札をはずす君子(木村多江) 
それぞれに手荷物を提げ、常子(高畑充希)と鞠子(相楽樹)は
背中に大きな荷物まで括り付け、出立しようとしている 
遠州浜松染工の山田(田中幸太郎)たちが見送りに駆けつける 
社長の杉野(田山涼成)は、引越しする事になったのは自分のせいだと気に病み
物陰に隠れていたが、「体だけは大事に…」と声をかける 
社長さんはじめ皆様にお世話になりました、と挨拶する君子 
頭を下げる娘たち 
三姉妹の友人たちも駆けつけ、それぞれに別れの言葉を交わす 

思い出の物干し台の前を通りかかる小橋一家 
常子が、何だか物思いにふけり作業する茂雄(大内田悠平)に声をかける「あの…」 
物干し台から正雄(加藤諒)が飛び降りてくる「おい、何しに来たでぇ!」 
茂雄が正雄の頭を後ろからおもいきりはたき、常子に答える 
「おう…東京行く日だら」 
常子「うん」 
「見送り行けなかったでちょうどよかった、んっ」と、常子に手拭を差し出す茂雄 
常子「ん?」 
茂雄「餞別にやるにぃ、おらの染めだ」
手拭を手に広げて「へぇ~きれい」と常子
「大した事はねえにぃ、運動会でその…手拭もらった礼だで」と、照れる茂雄
正雄と幹雄(藤野大輝)が不思議そうに茂雄を見ている
常子「ありがとう」
茂雄「…で、何の用でぇ?」
常子「あ…あのね…」
茂雄「おう…おらに何か言いたい事でも?」
常子「最後に…上りたくて」
茂雄「あ?」
「親方に頼んでもらおうかなって思ったんだけど、やっぱり自分で聞いてみるね
手拭ありがとう」と、走り出す常子

鞠子が歩み寄り「正雄君、体大事にお仕事頑張ってね
立派な職人さんになる事、期待してるわ」と、笑顔で言葉をかける
「…おう」と、まんざらでもない笑顔になってしまう正雄
美子(根岸姫奈)「幹雄君、今までありがとう 廊下に立たされないようにね」
何となく頷く幹雄
鞠子と美子「じゃあ」

親方に頼み込み、物干し台の梯子を上る常子
鞠子と美子もそれに続く

物干し台の上から街を眺める三姉妹
鞠子「もうお別れだね」
美子「うん」
竹蔵の言葉を思い出している常子
(物干し台の下から3人並んで姉妹を見上げている兄弟が微かに映ってるw)

<常子は竹蔵との約束を胸に、浜松の生活に別れを告げたのです>

東京行の汽車の中で、追ってきた鉄郎(向井理)と合流する
どうやら新潟での仕事は失敗したらしい…

東京深川
青柳商店の前まで来たところで鉄郎が立ち去る
鞠子「さては…居場所を知るために来たのね」
常子「困ったらせびりに来るつもりね」

君子の姿に驚き、懐かしがる番頭の隈井(片岡鶴太郎)
自分たちが東京で世話になるのを、隈井が知らされていない事に
「母にとっては取るに足らない事なんですね…」と、少し心配になる君子と常子

奥に通される常子たち
常子が隈井に訊ねる「おばあ様って、どんな方なんですか?」
隈井「難しい質問ですなあ、ひと言で言うなら…青柳家そのものでしょうかねえ」
常子「青柳家そのもの…」

そして現れる、青柳滝子(大地真央)
君子「ご無沙汰しております、この度はお世話になります」
常子「初めまして、長女の常子です」
鞠子「次女の鞠子です」
美子「三女の美子です」
(3人)「よろしくお願い致します」

<常子はこの日ついに、祖母滝子と出会ったのでした>

(つづく)

良かったわ~玉置兄弟との別れのシーンがあって
もう省略されるんじゃないかと思ってたw
茂雄は、常子が東京に行ってしまうんで元気がなかったんだね
「おらに何か言いたい事でも?」の件は可哀そうだった
絶対勘違いしてもおかしくないよね、あの状況(視聴者も騙す演出かな)
なのに常子ときたら、物干し台に上りたいって…

鞠子の方から正雄に声をかけたのは意外だった、あんなに嫌ってたのに
まさか、もう兄弟に会う事もないからせいせいして笑顔だったんじゃないよねw
鞠子はそんな悪い子じゃないだろうから
兄弟たちの事も、生まれ育った浜松での思い出のひとつって事なのかな
あと、正雄役って加藤諒だったんだね
バラエティーで観るときと髪型が違うんで気が付かなかったw

鉄郎はもう、クズ設定確定なのかな?
汽車の中で、まだ子供の美子が食べてるものを取りあげたり
寅さんだって、あんな事はしなかったと思う
常子と鞠子の厳しい評価も仕方ないね








2016年4月18日月曜日

とと姉ちゃん(13)さよなら浜松の日々

川岸に座り、君子(木村多江)の説明を聞く三姉妹 
君子「ごめんなさい」と、娘たちに頭を下げる 
常子(高畑充希)「どういう事ですか?」 

 タイトル、主題歌イン 

君子「18年ほど前なんだけど、いろいろあって…
かかは、おばあ様と仲たがいをして家を飛び出したの…
その時、もう二度と会わないと心に誓った…
だから、あなたたちに…」 
常子「では…まだお元気で?」 
君子「ええ」 
「うわ~」と喜ぶ美子(根岸姫奈) 
鞠子(相良樹)「そうなの…」 
君子「私の実家は東京の深川にある老舗の材木屋なの
父が亡くなってから、母がその青柳商店を切り盛りしながら
一人で私を育ててくれてね」 
美子「かかと一緒だ」と、笑う
君子「そうなんだけど、おばあ様は厳しい人で
言う事は絶対に曲げず、従うしかなかったの…
所作や考え方はもちろん、ついには結婚相手まで…
200年も続く老舗を守り続けるという生き方こそが、母の中では全てでね
自分が選んだ婿入りして下さる商家の方との縁談を強引に進めたの
そのころ、既に竹蔵さんに思いを寄せていたからそれだけはと拒んだの」
美子「ととだ!それでそれで!」
君子「その結果、母の口から出たのは…」

(回想シーンの母)「だったら出て行きな」

顔を曇らせる姉妹たち
君子「それから、一生会わないつもりで家を出て浜松に…
もう連絡しないつもりだったんだけど、情けない事に
私のお給金だけではどうやっても学費を工面できなくて
貯金もあと僅かになってしまったし…
さんざん悩んだあげく、母に便りを出したの
返事がない事も覚悟してたんだけど、母は返事をくれてね」

(電話の向こうの母)「荷物をまとめてこっちにおいで」
(電話を借りる君子)「ありがとうございます、よろしくお願い致します」

常子「はぁ…え?…って事は、私たちは東京に行くという事ですか?」
君子「ええ」
3姉妹「えっ?」
君子「私の実家に…あなたたちが賛成してくれるならだけど…」

早朝、布団を並べて寝ている三姉妹
どうしたもんじゃろの~…と常子
生活はできてもこのままでは女学校に通えなくなる
それは竹蔵の願いを果たせなくなる事…
鞠子は君子と仲たがいしていた祖母の世話になる事を心配するが
常子「大丈夫、かかのお母様だもの」
東京にはおいしいものがあるなら行くと言う美子
食べたいものをつぎつぎに挙げる美子に笑う、常子と鞠子

朝御飯の支度をしている君子
娘たちが君子の前に並び朝の挨拶する
常子「東京で、おばあ様のお世話になりたいと思っています」
君子「いいの?」
鞠子と美子「はい」
常子「本当は心配も不安もあります…けど、かかを育てた方だから
どうしてもお会いしてみたいなって、どんな人なのか会ってみなきゃ分からないし」
君子「ありがとう」
美子「私はハヤシライス」
君子「へっ?」
常子「東京に行ったらそれぞれ何が食べたいか、ゆうべ話し合ったんです
それで眠るのが遅く…」と、笑う姉妹たち
鞠子「私はワッフルかな」
美子「まり姉ずるい、それも私が」
常子「私はクリームパイかな」
美子「ん~ずるい、それも私が!」

<こうして、祖母のいる東京に移り住む事になった常子たちは
もろもろの手続きを終え、引っ越しの日を迎えました>

手伝いの男の人2名と荷物を運ぶ小橋一家

家族で拾った思い出の貝殻を見つけて、それを耳にあてて波の音を聴く一家

すっかり片付いた家の、柱の背比べの跡を手でなぞる常子

<うちの中は空っぽになっても、ここにはまだ思い出が残ったままです
何よりも父である竹蔵との思い出が、たくさん詰まっていました>

ガランとした家の中を歩き、部屋の中央に正座する常子
家族が来る「どうしたの?」
常子「ととの事、思い出してただけ」
家族も常子のそばに座る

そうして立ち上がり、家族で最後の掃除を始める

<東京で始まる新しい生活と、まだ見ぬ祖母との対面に
不安と期待が入り交じった思いを抱え
常子は竹蔵と過ごした浜松の日々に、別れを告げたのです>

柱を磨く常子「ありがとうございました」

(つづく)

今回は事件みたいなのは起こらず、君子とおばあ様の関係の説明とお引越し
おばあ様の「だったら出ていきな」は、男っぽいね
やっぱり、宝塚の男役だったあのお方だからかな?

あの当時は家制度だから、家を追い出されるのは大変な事だったろうね
今でいえば会社をクビになって社宅も追い出される、みたいな感じ?
地域社会から排除されるくらいの、すごい事だったかもしれないね

おばあ様がすっかり優しい人になっていた…ではドラマにならないから
たぶんキョーレツなキャラで常子たちは苦労するのだろう
そんなおばあ様と君子が、本当の意味で和解していくのも今後の見どころなのかな