2016年4月18日月曜日

とと姉ちゃん(13)さよなら浜松の日々

川岸に座り、君子(木村多江)の説明を聞く三姉妹 
君子「ごめんなさい」と、娘たちに頭を下げる 
常子(高畑充希)「どういう事ですか?」 

 タイトル、主題歌イン 

君子「18年ほど前なんだけど、いろいろあって…
かかは、おばあ様と仲たがいをして家を飛び出したの…
その時、もう二度と会わないと心に誓った…
だから、あなたたちに…」 
常子「では…まだお元気で?」 
君子「ええ」 
「うわ~」と喜ぶ美子(根岸姫奈) 
鞠子(相良樹)「そうなの…」 
君子「私の実家は東京の深川にある老舗の材木屋なの
父が亡くなってから、母がその青柳商店を切り盛りしながら
一人で私を育ててくれてね」 
美子「かかと一緒だ」と、笑う
君子「そうなんだけど、おばあ様は厳しい人で
言う事は絶対に曲げず、従うしかなかったの…
所作や考え方はもちろん、ついには結婚相手まで…
200年も続く老舗を守り続けるという生き方こそが、母の中では全てでね
自分が選んだ婿入りして下さる商家の方との縁談を強引に進めたの
そのころ、既に竹蔵さんに思いを寄せていたからそれだけはと拒んだの」
美子「ととだ!それでそれで!」
君子「その結果、母の口から出たのは…」

(回想シーンの母)「だったら出て行きな」

顔を曇らせる姉妹たち
君子「それから、一生会わないつもりで家を出て浜松に…
もう連絡しないつもりだったんだけど、情けない事に
私のお給金だけではどうやっても学費を工面できなくて
貯金もあと僅かになってしまったし…
さんざん悩んだあげく、母に便りを出したの
返事がない事も覚悟してたんだけど、母は返事をくれてね」

(電話の向こうの母)「荷物をまとめてこっちにおいで」
(電話を借りる君子)「ありがとうございます、よろしくお願い致します」

常子「はぁ…え?…って事は、私たちは東京に行くという事ですか?」
君子「ええ」
3姉妹「えっ?」
君子「私の実家に…あなたたちが賛成してくれるならだけど…」

早朝、布団を並べて寝ている三姉妹
どうしたもんじゃろの~…と常子
生活はできてもこのままでは女学校に通えなくなる
それは竹蔵の願いを果たせなくなる事…
鞠子は君子と仲たがいしていた祖母の世話になる事を心配するが
常子「大丈夫、かかのお母様だもの」
東京にはおいしいものがあるなら行くと言う美子
食べたいものをつぎつぎに挙げる美子に笑う、常子と鞠子

朝御飯の支度をしている君子
娘たちが君子の前に並び朝の挨拶する
常子「東京で、おばあ様のお世話になりたいと思っています」
君子「いいの?」
鞠子と美子「はい」
常子「本当は心配も不安もあります…けど、かかを育てた方だから
どうしてもお会いしてみたいなって、どんな人なのか会ってみなきゃ分からないし」
君子「ありがとう」
美子「私はハヤシライス」
君子「へっ?」
常子「東京に行ったらそれぞれ何が食べたいか、ゆうべ話し合ったんです
それで眠るのが遅く…」と、笑う姉妹たち
鞠子「私はワッフルかな」
美子「まり姉ずるい、それも私が」
常子「私はクリームパイかな」
美子「ん~ずるい、それも私が!」

<こうして、祖母のいる東京に移り住む事になった常子たちは
もろもろの手続きを終え、引っ越しの日を迎えました>

手伝いの男の人2名と荷物を運ぶ小橋一家

家族で拾った思い出の貝殻を見つけて、それを耳にあてて波の音を聴く一家

すっかり片付いた家の、柱の背比べの跡を手でなぞる常子

<うちの中は空っぽになっても、ここにはまだ思い出が残ったままです
何よりも父である竹蔵との思い出が、たくさん詰まっていました>

ガランとした家の中を歩き、部屋の中央に正座する常子
家族が来る「どうしたの?」
常子「ととの事、思い出してただけ」
家族も常子のそばに座る

そうして立ち上がり、家族で最後の掃除を始める

<東京で始まる新しい生活と、まだ見ぬ祖母との対面に
不安と期待が入り交じった思いを抱え
常子は竹蔵と過ごした浜松の日々に、別れを告げたのです>

柱を磨く常子「ありがとうございました」

(つづく)

今回は事件みたいなのは起こらず、君子とおばあ様の関係の説明とお引越し
おばあ様の「だったら出ていきな」は、男っぽいね
やっぱり、宝塚の男役だったあのお方だからかな?

あの当時は家制度だから、家を追い出されるのは大変な事だったろうね
今でいえば会社をクビになって社宅も追い出される、みたいな感じ?
地域社会から排除されるくらいの、すごい事だったかもしれないね

おばあ様がすっかり優しい人になっていた…ではドラマにならないから
たぶんキョーレツなキャラで常子たちは苦労するのだろう
そんなおばあ様と君子が、本当の意味で和解していくのも今後の見どころなのかな


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