2016年4月16日土曜日

とと姉ちゃん(12)鳩を捕まえろ!

常子(高畑充希)「えっ、妾ってあの…?」 
鉄郎(向井理)「ほかにどの妾があるんだよ?」 
鞠子(相楽樹)「そうですけど…」 
鉄郎「俺だって信じ難いよ、でも金に困ってるのは確かだろ
大家に泣きついて、そういう相手紹介してもらおうとしててもおかしかねえわな
なんとかしてやりてえとこなんだけど…行かねえと」と、置いていたカバンを手にとる 
(2人)「えっ?」 
鉄郎「新潟でな、コイの餌に蜂蜜混ぜて大成功したって記事が新聞に載っててな
金が入ったら戻ってくっから頼んだぞ」と、背を向けて行ってしまう 
鞠子「ちょっちょっ…」常子「あっあの…」と、途方に暮れる2人 

タイトル、主題歌イン 

かかを妾にしないためにはお金を稼ぐしかない、と話し合う常子と鞠子

<常子は翌日から学校が終わると、鞠子と仕事を探して回りましたが…>

大工現場で「女なんか足手まといだでぇ帰れ帰れ」と、相手にされない常子と鞠子

<女が稼ぐ事の難しさを、痛感させられただけでした>

夜、家計簿をつけながら一人鼻歌を歌う君子(木村多江)

「はぁ…不安になってきた」と、それを覗いていた鞠子が襖を閉める
常子「うん?」
鞠子「かかが鼻歌歌うのって、
暗い気持ちを払拭しようとする時が多い気がするんだけど…」
常子「鞠ちゃんも気付いてたか~かかが前に鼻歌歌ったのは
お庭のそら豆、枯らしちゃった時だった」
鞠子「お妾さん引き受けるつもりかな?断ろうとしてる?」
常子「そんなの分からないよ」と、手の爪を切り始める
鞠子「あっ駄目よ…夜、爪を切ると早死にするって」
常子「意外とそういうの気にするのね」と、笑う
鞠子「いいの?」
常子「夜に爪を切ってはいけないっていうのは、夜と爪で世を詰める
つまり、早死にするっていうしゃれみたいなものらしいわよ」
鞠子「そうなの」
常子「うん」
と、「それだけじゃないのよ」と言って君子が襖を開けて入ってくる
君子「ご不浄に行こうと思ったら耳に入っちゃって
昔ね、大勢の人がお百姓さんの暮らしをしていた頃はね
夜は行灯の明かりくらいしかなくて、ずっと暗かったの
でも暗くてよく見えないのに爪を切って、指の先を傷つけたまま野良仕事してたら
ばい菌が入ってひどく膿んだりして、手足をなくしたり亡くなる事もあったのよ
だから迷信めいたものにして、注意を促してたらしいの」と、寝ている美子の布団を直し
「お邪魔しました、おやすみ…」と、笑って立ち上がる
常子「あっあっ…かか」
君子「うん?」
常子「あの…最近、何か悩んでる事はないですか?」
君子「どうして?」
常子「何となく、そういうふうに見えたから」
君子「そう…態度に出ちゃってたのね…確かに悩んでた事はあったんだけど
答えは出せたから、心配しないで…さあ、おやすみなさい」
常子と鞠子「おやすみなさい…」
顔を見合わせる2人「あ~…」
常子「どっちどっちどっち?」
鞠子「分かんない分かんない…」
常子「どっちにしろお金さえあれば行かなくて済む訳だからお金を作る方法を…
ん~っ!」と、考え込んだ常子が何か閃いたように「…鳩…」
鞠子「鳩?」
常子「ほら、前に叔父さんが言ってたじゃない
近い将来、日本人も鳩を食べるようになるって
大坂では食用の鳩の飼育がはやってるって」
鞠子「ああ…えっ、まさか鳩を捕まえて売るつもり?」
常子「ええ」と、ちょっと悪戯っぽく頷く
鞠子「いや、どうかな~叔父さんの言ってた事だし…」
常子「じゃあ、ほかに何ができるの?かかがお妾さんになってもいいの?」
困りながらも「分かった」と、首を縦に振る鞠子
「私もやる」と、突然起き上がる美子(根岸姫奈)
鞠子「聞いてたの?」
美子「うん、私も鳩捕まえる」
常子「よし、やろう!」

仏壇の竹蔵の写真を見て、溜息をつく君子

「ああ、鳩の…一羽50銭で買い取るにぃ」と、焼き鳥屋台のおじさん
3人「お~!」と、喜ぶ
美子「すごい!」
鞠子「叔父さんが本当の事言ってた」
常子「ありがとうございます!今すぐ捕まえてきます!」
と、走り去る3人の背中に「捕まえるって…あのよ~!」
おじさんの声は届かなかったようだ…

3人は虫取り網で鳩を捕らえようとするがうまくいかない

部屋で一人、手紙を書いている君子

子供部屋で何やら図面を囲み作戦会議の姉妹たち
常子「鳩と私たち三姉妹との決闘よ」に、頷く3人

岩の影に隠れる三姉妹
縄を持ち身構えている常子
縄の先は、籠を半分浮かせている棒に結ばれている
籠の下には鳩が食べそうな餌
流れる雲
経過する時間
画面も早送りになってるw
痺れを切らす美子「ねえ、まだ?」
「し~っ!焦らないの、鳩が我々を意識しなくなった、その時が勝負よ」
と、大真面目に語る真剣な常子に、鞠子「はい」 美子「…はい」
さらに早送りで時が過ぎる
と、常子「よっちゃん」
休んでいたらしい美子が籠のほうを見る
一羽の鳩が籠のほうへ歩いていく
鳩が籠の下にきた瞬間、「えいっ!」と気迫で縄を引く常子
籠に囚われる鳩
「やった~!やったやった!」と、飛び跳ねて喜ぶ美子
笑顔の鞠子
「まだまだいくわよ」と、不敵に笑う常子

帰宅した君子は郵便受けから手紙をとりそれを読む

結局10羽の鳩を捕らえ、5円になると大喜びの姉妹たちだったが
屋台のおじさんを探し、鳩を持っていくと
それは土鳩で、売れないし扱っていないと言われる
金になるのは雉鳩とのこと
「そんな…」と、茫然とする姉妹たち

大家さんのところで電話を借りて話す君子「よろしくお願いします…」
うしろで笑顔の大家

家に戻り、綺麗な着物に着替え身支度をする君子

鳩を逃がしてあげた姉妹たちが家に戻ると君子がいない
君子のよそ行きの着物や髪飾りがない事に気づく姉妹たち

君子を探して町中を走り回る姉妹たち

3人は橋の上を歩いている君子を見つけて駆け寄る
「思い直してください!」などと、口々に叫ぶ娘たちに
君子「一体、何の話してるの?」
常子「かか、私たちのためにお妾さんになろうとしてるんですよね?」
さらに何かを訴えてくる娘たちに
「ちょっと座りましょ」と、笑う君子

川岸に座る姉妹たちに説明する君子
妾になるつもりはない、大家にもすぐに断った…
最後まで聞かなかったかも…と、照れ笑いの美子
出かけていたのは女学校の転校の手続きを確認してきたらしい
転校?なぜ?と聞く娘たち
君子「実はね、母のところにお世話になるかどうか…悩んでいたの…」
常子「母?」
君子「私の母、あなたたちのおばあ様」
3人「えっ」
鞠子「おじい様もおばあ様も、もう亡くなってるはずじゃあ…」
横を向く君子

<君子の口から知らされた思わぬ祖母の存在に、常子たちは驚くばかりでした>

(つづく)

今回は妾の件も鳩の件も勘違いの連続だったね
鳩の件は竹蔵が見込んだ常子の発想力と集中力が発揮されて
捕獲には成功したのだが、屋台のおじさんの話を最後まで聞かないから…
ああ、妾の件も美子が最後まで話を聞かなかったからかw

鳩捕獲シーンはいろいろ笑った
演出も良かったけど、コメディが得意そうな高畑の持ち味が活かせた感じかな
「鳩が我々を意識しなくなったその時が勝負」がツボだったw

爪切り話のエピソードは何の意味なのかよくわからなかった…
先人たちは子孫のためを思って迷信めいたものにして注意を促した
親が子供を想う気持ちもこれと同じ
君子が母と疎遠になっているのは、おそらく竹蔵との結婚を反対されたから
もしかしたら一人娘で婿養子とらなきゃいけなかったかな?
おそらく君子はその他でも、いろいろと母に抑圧されていたのだろうが
それも我が子を思う親心からのもの
そう思いいたって、母を頼る決断を下したって意味なのかなあ?
爪切り話の直後に、悩んでる事に答えは出せたって言ってるし
違ってたらゴメンねw













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