2016年4月23日土曜日

とと姉ちゃん(18)小橋一家、森田屋に住み込む

滝子(大地真央)「なにも今すぐって訳じゃない、女学校を出てからでいいんだ
それからゆっくり、うちのやり方を学んでもらって…」 
君子(木村多江)「そういう事だったんですね、やっぱりお母様は変わってなかったんだ
浜松にいる私から連絡を受けた時から、娘たちの誰かを清さんの嫁にしようとして
こっちへ呼び寄せたんですね」 
滝子「違う!私はここ何日かあの子を見ていて、青柳に入ってほしいと思ったんだ
だから清の嫁に…」 
君子「信じられません」 
滝子「お前が信じようが信じまいがそうなんだ」 
君子「私は、あの子たちには親の決めた生き方ではなく
自分で選んだ生き方を歩んでほしいんです
竹蔵さんとも、よく話をしていました
子どもとはいえ一人の人間、その子の思いを大事にしてやりたいと
あの子たちには思うように生きて、幸せだと感じられる女の人生を…」 
滝子「甘い事言うんじゃないよ!そういう事を言って出ていったお前が
今こうして帰ってきてるじゃないかい!
縁を切って出ていったお前が私に泣きついて帰ってきてるじゃないかい!
女なんか今の時代どこで働いたってろくに稼ぐ事なんてできないんだよ!
お前もそれは味わったんじゃないのかい?
思うように生きたい?笑わせんじゃないよ!
そんなふうに生きて幸せになれている女がどれだけいるんだい?
私は200年の伝統を誇る青柳を継ぐ事だけを押しつけようとしてるんじゃないんだよ
この青柳に入れば食うに困る事はないんだ
そうやって余裕がある暮らしを送れるようになってから
やりたい事ができるようになるんじゃないのかい?
女が思うように生きるってのは自分の暮らしを落ち着かせたそのあとに
ようやく考えられる事なんだ
だから本当に娘の幸せを願うなら、うちに嫁入りさせる事が何よりの…」
君子「私は…そうは思いません
私が選んだ竹蔵さんとの時間が、間違ったものだとは思いません
だから常子に、お母様の思い描くような人生を歩ませる訳にはいきません!」
滝子「…分かったよ…だったら出ていきな!
そこまで言うなら私に頼らず、その幸せとやらを手にしておくれ!」
涙を流して手をつく君子「お世話に…なりました」と、頭を下げ部屋を出ていく
動かない滝子の後姿

幸せに縁側でままごと遊びをする娘たちを見ている君子
君子は娘たちに詫びて、訳あってここを出る事になったと告げる
驚く娘たち
滝子とどうしても分かりあえなくて…と説明する君子
常子(高畑充希)はそんな君子を見て
「よし!じゃあ荷造りしよっか」と妹たちに明るく振り向く
驚いたように君子が常子を見る
常子「理由なんて何だっていいじゃない、かかが決めた事なんだよ
私たちの事、思っての事に決まってるよ…ね!」
納得してうなずく、鞠子(相楽樹)と美子(根岸姫奈)

荷物を抱えて青柳家を出る小橋一家

縁側でひとり、ままごと道具を見つめ何かを思う滝子

森田屋の前で「住込み女中求む」の張り紙を見た君子がここでやっかいになろうと…
常子「いや、でも…」
鞠子「おばあ様のすぐ裏ですよ」
構わず中に入る君子
「あら?青柳の…何か御用?」と、驚くまつ(秋野暢子)

福助人形の置物がある部屋
まつ「4人家族ねえ…」
行くところがない…と、頭を下げる小橋一家
まつ「う~ん…分かったよ、この子らの食事も賄いから出すんだったら
天引きさしてもらうよ…それから具合悪くて働けない日や弁当落としたの台無しにしたら
それも引かしてもらうからね」と、そろばんをはじきはじめるまつ

二階の埃っぽい部屋に案内される一家
まつ「掃除はきちんとして、きれいに暮らしとくれよ」

滝子に君子との事をとりなそうとする隈井(片岡鶴太郎)
滝子は聞く耳をもたないのだが、食い下がり「もう二度と会えないかもしれない…」
と、言う隈井に「じゃあ…居場所くらい探しといで」
「へい、ありがとうございます!」と、隈井が下げた頭を上げると
向かいの二階に君子たちの姿が!
指を差して見上げる隈井「女将さん…いやした…」
「ん?」と振り向く滝子
二階の君子が滝子に気付いて窓をぴしゃりと閉める
隈井「閉めやしたね」
滝子「隈井…」

急ぎの注文が入ったらしく、さっそく手伝う事になる一家
厨房では森田家の面々が忙しそうに動き回っている
君子「あの…今日からお世話になります小橋です、よろしくお願い致します」
三姉妹「よろしくお願いします」
笑顔で会釈する妻の照代(平岩紙)
ちらりとこちらを見る娘の富江(川栄李奈)
口を歪めて笑う長谷川哲典(浜野謙太)
そして、こちらを真っ直ぐにガン見している主人の宗吉(ピエール瀧)

<どうしてこんなに睨まれなきゃいけないんだろう…
常子は身がすくむ思いがしました>

(つづく)

前半はちょいシリアスだったけど、後半でコメディに戻った感じ
前回の路頭に迷う母娘は今回の展開の伏線でもあったのかな
滝子の言ってる事に嘘偽りはないと思うのだが
君子は過去のトラウマから母を信じる事ができないんだろうね
竹蔵との事だけは絶対に否定されたくない…という思いもあるのかもしれないが…
それに滝子が常子の資質を見抜く過程を視聴者は知ってるけど君子は知らないか

しかし常子は母を信じ、妹たちを説得して青柳を出る事に協力する…
このふたつの母娘関係の対比を見ると、ドラマ的には滝子が歩み寄る事で
最終的には決着させるつもりなのかな?
君子と常子の関係のほうが強いというか今風だからだ
個人的には滝子の言ってる事も判るんだけどね…
やっぱり好きな人と結婚したい
愛がすべてだっていうのが現代の価値観だもんね(表向きの)

ドラマを面白くするためなんだろうけど、君子のやる事がめちゃくちゃw
窓を閉める件は笑った

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