2016年4月21日木曜日

とと姉ちゃん(16)常子、早くも清に幻滅する

<東京に来て一週間、青柳家での暮らしにも慣れてきた常子と鞠子は
夏休み明けの編入試験に向け、勉強を始めていました。
ですが…常子は清の事が頭にちらつき、勉強に身が入りません> 

卓を囲み勉強している常子(高畑充希)鞠子(相楽樹)美子(根岸姫奈) 
常子が溜息をつく「ふう…」 
美子「とと姉ちゃんため息ばっかり」 
常子「そ…そんな事ないわよ」 
その後も常子と美子が雑談を続けていると、様子を見に来た滝子(大地真央)が
「勉強してるんじゃなかったのかい?しっかりおし!鞠子は黙々とやってるってのに」 
鞠子「えっ?」 
常子「すみません…」 
滝子「あんたらも見習って頑張んなさいな!」 
常子「はい」 美子「はい」 
鞠子が得意げに常子を見る 
常子は美子を睨んで、元々あんたが悪いと言いたそうだ 

タイトル、主題歌イン 

就職活動をするが、40代という年齢がネックになりうまくいかない君子(木村多江) 
帰りに、仕出し屋森田屋の住込み女中募集の張り紙をちらりと見る 

中庭に面した縁側に腰掛けている清(大野拓朗)が、通りかかった常子を見て溜息をつく
「はあ~、参ったなあ…」
常子「…どうかしましたか?」
清「あっ、ごめん…聞こえちゃった?」
常子「あっ、すみませんあの…聞くつもりはなかったんですが、何かおつらい事でも?」
清「いや~つらいなんて言っちゃいけないんだろうけど、忙しすぎてね~
でもしかたないんだ、私の指示がないと動けないって言うんだから…」
常子「すごいですね、お若いのに任されて」
庭に出ていた清が大げさに振り向き「もう少し手を抜ける性格だったらなあって…
自分が恨めしいよぉ、はぁ~」と、またもや溜息をつく
不思議なものを見ているような顔の常子「はぁ…」

戻ってきた君子を出迎える常子と鞠子、滝子と美子も姿を見せる
君子「ただいま戻りました」
滝子「ご苦労さん」
「いえ…」と、首を振る君子
そこに通りかかるまつ(秋野暢子)「おやまあ、女将さん」
滝子「あら森田屋さん、おばんです」
まつ「おばんです、あらこちらは?」
滝子「娘と孫たちです」
まつ「あ~初めまして」
挨拶をする小橋一家
まつ「そこで仕出し屋をやってます、森田屋のまつでございます」
君子「ああ、最近創業されたんですか?」
まつ「は?…あっ、いや」と笑って
「これでも浅草で80年続く老舗でございますよ、ええ
まあ震災でね、焼け出されてこっちに越してきましたけど」
君子「そうでしたか、すみません」と、頭を下げる
滝子「80年も続く老舗に失礼な事言っちゃいけないよぉ
うちは200年しか続いてないんだよぉ」と、まつを見る
微妙な空気がながれる
まつが滝子に近づいて「いつも本当にすてきなお召し物でアハハハ
若作りがお好きなのか…アハハハ!七五三かと思いましたよ、アハハハ!」
滝子「まつさんこそ、そのお召し物すてきですよ
今度教えて下さいな、どこで拾ったのか」
お互いに口の端をピクピクさせて、そして笑う2人「アハハハハハハハ!」
まつ「それじゃ急ぎますんでごめんください」と、もう歩き出してる
滝子「では」と、首を振り息を吐き出しながら店の中に入る
常子「何なの?」と、あっけにとられている小橋一家
番頭の隈井が近づいてきて「あの2人、犬猿の仲なんです
顔合わせるとあれでね、困っちゃいますよ…くわばらくわばら」と去る
常子「何か怖い、あの2人…」
美子「でもおばあちゃんは優しいよほら、勉強頑張ったご褒美にって頂いたの」
と、紙に包まれた饅頭を見せる
鞠子「え~私のは?」
美子「よし、まり姉ちゃんも頑張ってたから頼んであげる」
鞠子「もう、よっちゃんたら…」
と、家に上がる鞠子と美子
君子「よかった、みんなおばあ様と親しくなれて」
「はい」と、ほんとうに嬉しそうに頷く常子

夕食の天ぷらを食べている滝子と清と小橋一家
清がまた溜息をついて、昼も天ぷらだった…銀座の有名な店だったけど…と笑う
滝子が「しゃべってないで早くお食べ」と叱る

<あれ?何だか思ってたいた人と違う…と、常子は感じ始めました>

寝床を作っている三姉妹
鞠子「それ私も気になってた」
常子「そうそう、清さんのあれ…つらそうに話してるけど絶対自慢だよね」
鞠子「この前、使いづらいって文句言いながらアメリカ製ライターの自慢延々聞かされた」
美子「それ私も!」
常子「話せば話すほど幻滅していく人だなあ~」
鞠子「それに話聞いてもらいたそうな気配出してくるでしょ」
常子「あ~くるくるくるくるくる!」
鞠子「大きなため息ついて」
「はあ~」と、物真似をする美子
「参ったな…あ、聞こえちゃった?」と、常子が続く
鞠子「それ!」
君子が覗きに来る
仕事がまだ決まらない事を訊ね、心配そうな常子

また清が縁側に座っている
通りかかった常子を見て溜息をつくがスルーする常子
もうひとつ溜息が来る
さらに立ち上がって3度目の溜息に観念する常子「どうかされました?」
清「ごめん聞こえちゃった?いや~考え事というか今晩も接待攻めにあいそうでね
あっ、でも向こうがどうしても清さんに会いたいって言うから行くしかないんだけど」
常子「大変ですね…」
清「その会いたがってる人っていうのが双葉山関なんだよ実は我々ツーカーの中でさぁ
いや、この仕事してるといろんな人に出会う訳さ、人脈が財産と言えるかもね」
清の話に何かを思いついた常子が「…そうか…あっ」と、走り出す
それに気付かず自慢話を続ける清…

滝子の部屋を訪ねた常子は「お仕事で外回りする機会があれば
ご一緒させて頂けないでしょうか?」と、申し出る
滝子「どういう風の吹き回しだい?」
常子「さまざまな方とつながりがあると清さんに伺いました
もしかしたら働き手を探している方もいらっしゃるんじゃないかと思って
今、母はお仕事を探しています…母にできる仕事があれば紹介して頂きたいんです」
滝子「君子に頼まれたのかい?」
常子「いえ…私が勝手に」
滝子「娘のお前がなにもそこまで…」
常子「家族を助けるためだったら何だってしたいんです」
少し考えて、書いていた帳面を閉じ立ち上がる滝子「ついといで」
常子「はい!」

(つづく)

東京編はコメディ全開だね
清のキャラ面白いわ~、うざいけど悪い人ではないんだろうね
姉妹が清をこき下ろす件おもしろかった
鞠子が相変わらずの冷静な分析
美子まで完全に清をバカにしてる
それにしても常子の幻滅早っ!、一週間もたなかったね

滝子とまつはもう漫画だったね
そう思えば滝子のあの白髪もありかもしれない
デフォルメされてる感じかな











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