2016年4月22日金曜日

とと姉ちゃん(17)滝子の仕事

君子の仕事口を探すために滝子(大地真央)の外回りに同行する常子(高畑充希) 
得意先で滝子が支払の催促をするのだが、もう少し待ってほしいと頼まれる 

店を出て人力車に乗る滝子と常子 
滝子「どう思う?きちんと支払ができると思うかい?」 
常子「あ…きっと…大丈夫…だと思います…」 
滝子「なぜだい?」 
常子「とてもいい雰囲気のお店だったからです、女中さんは礼儀正しいし
掃除も行き届いていた、大将の教育がしっかりしているからだと思います
ちゃんとしたお店なら、口先だけでごまかす事はないと思います」 
滝子「そうかい」 

<東京に来てから数多くの仕事先を回った君子でしたが
依然として職に就く事ができずにいました>

どこかの境内で神頼みをしている君子(木村多江) 

縁側に座り、美子(根岸姫奈)のままごとに付き合っている常子と鞠子(相楽樹)
滝子が姉妹たちにおもちゃやハンカチをプレゼントしてくれた話になる
鞠子「でも不思議じゃなかった?私にもとと姉にもそれぞれ好みの色下さったじゃない」
常子「確かに、やっぱり実のおばあ様だから好みも分かるのかな」
すると滝子がやってきて、仕事だからと常子を連れ出す

新築の家の大黒柱を木曽の檜で注文する客の、応対をする滝子と常子
その話の中で下川屋の若旦那の話題が出る
客が帰ると滝子が隈井(片岡鶴太郎)を呼び、下川屋との取り引きは潮時だねと言う
得意先回りに出る滝子と常子
常子「どういう事ですか?さっきの下川屋さんとの取り引きはやめにしたって」
滝子「めんくらったかい?」
常子「浅草に遊びに行ったっていう話を聞いただけなのに…」
滝子「最近どこの旦那衆からも下川屋の二代目と遊んだって聞くからさ
やっぱり道楽者の放蕩息子に違いないって思ってね
そんなやつが店を継ぐんじゃ先は見えてる、やけどしないうちに手を引くのが一番さ」
常子「確かに…なるほど……そうか!」
立ち止まり常子を見る滝子
常子「おばあ様の仕事ってつまり、ああやって世間話しながら情報を集めて
先行きを判断していく事だったんですね」
滝子「アハハハハ!」
常子「ま…間違ってましたか?」
滝子「いいや、大当たりさ…大した子だよ、あんたは…アハハハ!」

むしろを被せた加工柱の前
職人「大丈夫ですか?」
戸田「ああ」
隈井が声をかける「どうしたい?」
戸田「いえ…」
隈井「何かあったのか?」
戸田「てえした事じゃねえですよ、あっしが話をつけときましたから」
隈井「そうか…」

得意先回りで外を歩く滝子と常子
滝子「君子は浜松で何をやって食ってたんだい?」
常子「染め物工場で女工を」
滝子「給金は?、十分もらえてたのかい?」
常子「いえ、でも父が亡くなってからは職場から援助して頂いていたのでなんとか…」
(赤ちゃんの泣き声)
大荷物を背負い抱えた女が、赤子を背負った娘を連れて歩いている
滝子「一歩間違えばあんたら親子も路頭に迷っていた訳だね
何の力もない女が生きていくには厳しい世の中って事さ
ごくごく普通の暮らしすらままならない」
常子「普通の暮らし…」
滝子「私はね、その普通の暮らしを守る事が自分たちの仕事だとも思っているのさ
だからいい木を売って、何があっても壊れないような家を造る
それが私らの仕事のやりがいというかね、意地みたいなもんなんだ」
常子「すてきなお仕事ですね」
滝子「やめとくれ、そんな事を言わせようとして言ったんじゃないよ」と笑う
常子「いや、心からそう思ったんです…
父も日常が何より大切でいとおしいと言っていました」
滝子「そうかい」

青柳商店
仕事を終え帰る職人たち
職人A「戸田さんが話の分かる人でよかったよ」
職人B「2人に知れたら面倒な事になってたかもな」
ちょうど滝子と常子が戻る
何かを察したのか外に出る滝子
加工柱の前にいる戸田に声をかけ、説明を求める
ここまで仕上げてから檜ではなくヒバだと気付いた…
客にはヒバだろうと檜だろうと分かりゃしない、ヒバだって高級品…
このまま納品しても文句をつけられる事はない…
改めて檜を加工すれば大損…どうか女将さんここは…と、釈明する戸田
滝子が柱をピシャリと叩いて一喝する
「寝言は寝てからお言い!客が木曽檜と言ったら木曽檜しか渡しちゃいけないんだ
それ以外のものはヒバだろうが何だろうが渡すわけにはいかないよ!」
戸田「しかし…」
滝子「うちはそうして200年間看板を守ってきたんだよ、看板に傷つけようってのかい!
今すぐ用意して、明日までに木曽檜を仕上げな!」
隈井「さっさと動け、さもねえとクビだぞ!」
「へい!」と、走り出す戸田
滝子が常子を見て笑う
呆気にとられている常子

滝子に呼び出されて部屋に入る君子「どういった御用でしょう?」
滝子「常子の事さ」
君子「常子が何か?」
滝子「あの子はいい子だね、頭もいいし機転も利く
それに人を見る確かな目も持っている」
君子「ええ…」
滝子「はっきり言うよ、常子を清の嫁に迎え入れこの店を任せたいと思ってる」

<常子はその身に降りかかる運命に、まだ気付いていませんでした>

また今日も、ままごとで赤ちゃん役をさせられている常子

(つづく)

常子が赤ちゃん役をさせられてたのは、あの路頭に迷う赤子連れの母娘との対比かな?
平穏にままごと遊びをしている三姉妹も、一歩間違えばああなっていたという…

滝子が常子たちの好みの色を知っていたのは、竹蔵が秘かに連絡してたからかな?
今回、滝子が「君子は浜松で何をやって食ってた?」と竹蔵の死後の事を訊ねたが
常子が竹蔵の話をすると「そうかい」と言っただけで詳しく聞こうとはしなかった
もしかしたら、竹蔵が亡くなるまでの事は知っているのかもしれない
あのシーンの滝子の間というか印象でそう感じた

姉妹はままごとの中で、また清の物真似をして遊んでたねw
ある意味で愛されキャラだわ清




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