2016年4月4日月曜日

とと姉ちゃん(1)小橋家の家訓



(語り・檀ふみ)<戦後すぐに創刊され、日本中の多くの家庭で読まれた
生活総合雑誌がありました。
まだ物が充分になかった時代に、生活のレシピを消費者に分かりやすく伝え
一世を風靡した、画期的な雑誌でした。
この雑誌を創り始めたのは、ある三姉妹と一人の編集長、
長女の常子が「女性のために本を創ろう」と言ったのがキッカケでした>

昭和三十三年東京
仕事上のトラブルに見舞われる常子(高畑充希)
「う~ん、どうしたもんじゃろの~う」
編集者「電話して、なんとかお願いしたのですが…」
常子「電話?電話でお願いしたの?」
編集者「ええ」
常子「それじゃダメよ、人になにかお願いするときは直接会って話さなきゃ」
と、鞄をとって駆け出す常子

<この物語は「あなたの暮らし」を創刊した常子が、父親代わりに妹たちを育てながら
昭和を逞しく、懸命に駆け抜けていくお話です>

昭和五年静岡浜松
10歳の常子(内田未来)が駆けていく
後ろを、妹の鞠子9歳(須田琥珀)美子4歳(川上凛子)が追いていく
鞠子「ねえ、やっぱりやめようよ…」
常子「平気よ平気」

高い物干し台の上へと、梯子を上っていく常子
大人が叱るが、構わず上る常子「平気ですから!」
サイレンが鳴る
常子「やっぱり上って良かった、万華鏡の中にいるみたい!」

<この頃はまだ、つん姉ちゃんと呼ばれている常子
家族を守るため、父親代わりに奮闘し始める頃には
二人の妹からこう呼ばれる事になるのです、とと姉ちゃん>

タイトル、主題歌イン

常子の父・竹蔵(西島秀俊)は染物工場の営業部長だ
常子の騒ぎを聞きつけ「今度は何を…」
自転車で駆け付ける竹蔵

高い物干し台の上で、怖くて降りれなくなっていた常子
竹蔵は、人に迷惑をかけたり危ない行いをしてはいけないと常子を叱るが
どうしようと自分で考え自分で行動した事はすばらしいと思う、と言って笑う
そこに、母の君子(木村多江)もザルを持って駆けつける
「常子が落ちそうだと聞いたから…」

<小橋家には、父・竹蔵が決めている三つの家訓があります。
一、朝食は家族皆でとること
一、月に一度、家族皆でお出掛けすること
一、自分の服は自分でたたむこと
その家訓は、一度も破られた事はありません。
いかに仕事に追われていようが、いかに寝不足だろうが
竹蔵は必ず守ってきたのです>

朝食の席で、明日の紅葉見物が楽しみだと話す家族一同
竹蔵がみかんを揉んでいるのを、咎める常子
このほうがおいしい気がするので許してもらえませんか、と言う竹蔵
仕方ありませんね、と笑う君子と娘たち

「そんなふうに、お父さんの食べ方あれこれ言ったら絶対怒られる」
と、学校で常子は級友たちから聞かされる
常子「よそのととはそうなんだ」
級友「その呼び方だってそうよ、とと、パパなんて家では呼ばしてもらえんニ」
級友たち「そうだニ」

その夜、西洋紡専務の大迫(ラサール石井)との会食から帰宅した竹蔵は
「明日のお出掛け、行けなくなってしまいました…すまない…」と、家族に頭を下げる

<この日、竹蔵が必ず守ってきた小橋家の家訓が初めて破られる事になったのです>

(つづく)

竹蔵が優しすぎる
劇中の語りでもあったが、戦前の家長制度の日本では考えられないくらいだと思う
常子が父親代わりになるのだから、間もなく竹蔵は居なくなるのだろう
人間の記憶は、悪い事は忘れて良い事だけが残る
竹蔵は常子たちにとっての、想い出の優しい父として描かれているのかもしれない

自分的に、朝ドラでは主題歌が重要だ
なにしろ、半年間ほぼ毎日聴くことになるのだから
今までにも主題歌が原因で、初回脱落した事が何度かある…
だけど今回は大丈夫、ミディアムテンポの寝起きでも聴きやすい曲だし
そもそも、宇多田ヒカル大好きだし

主演の高畑充希も好きだから、なんとかやっていけそうな気がする
半年間、よろしくお願いします





0 件のコメント:

コメントを投稿