2016年4月6日水曜日

とと姉ちゃん(3)あたりまえの日常

竹蔵(西島秀俊)は娘たちを連れ、絵を持って大迫(ラサール石井)宅に謝罪に行く
お時間を頂ければどんなことをしてでも弁償すると、土下座する竹蔵

タイトル、主題歌イン

どうかお許しください、全財産をなげうってでも…と頭を下げる竹蔵に
心配しなくてもいいよ、実はこの絵は贋作だ…と高笑いの大迫
拍子抜けする竹蔵と常子(内田未来)たち
酔って馬鹿な事を言った自分が悪かった…贋作と知れたら恥だから
取り戻そうと思って連絡した…安物だから弁償しなくてもいい…と説明する大迫
ところが竹蔵は、絵を頂きたい…買い取りたい…と大迫に申し出る

帰り道、弁償しなくていいと言われたのになぜお金を払ったのかと聞く常子に
お金は払わなくてはいけない、素敵な絵を手に入れたんだから…
その絵は世間的には何の価値も無くても
ととにとっては、三人の娘が力を合わせて描いた傑作です…
最初は美子のイタズラですが、それを何とかしようとした鞠子と常子の
優しさが生み出した名画です、帰ったら居間に飾りましょう…と竹蔵
ごめんなさい、大切なお金を使わせて…と謝る娘たちに
謝らなければならないのは、とともです…
こんな事を起こすくらい君たちを悲しませたのは、ととが約束を破ったから…
と、頭を下げる竹蔵に首を振る娘たち
そして竹蔵は、やはり紅葉を見にお出掛けに行こうと言い出す

明日の仕事を休むためなのだろう、会社に戻り遅くまで残務する竹蔵

夕食の席で、明日本当にお出掛けできるか心配だと言う常子に鉄郎(向井理)が語る
大丈夫だよ、前に兄貴に言ったんだよ…お前たちの事甘やかしすぎだって…
父親がととで、母親がかかじゃ威厳も何もないだろう…
そしたら兄貴、威厳なんて僕には必要ない…
なぜって聞いたら、おれたちの親父とおふくろの事は知ってるか?
早くに亡くなって、親戚の家をたらい回しにされたんだけど
あの頃は、どこの家の父親も威張り散らして家族を従わせてた
でもさ、僕にはそれが幸せには見えなかった…
だから僕は、相手が自分の子供たちだとしても
ひとりの人間として、対等に接したいと思っているんだ…って
大切にしてるんだと思うよ、とととかかと娘たちで過ごす時間をさ…

翌日、家族五人揃っての紅葉見物にはしゃぐ娘たち

その夜も残務のため、会社に戻ろうとする竹蔵
心配する君子に竹蔵は、今行かないと明日の朝早く行かなければいけない
そしたら、皆で朝食をという家訓を破ってしまう事になるから…
家族で過ごす事はいつでもできるじゃないですか、と言う君子に
僕はそうは思いません、あたりまえにある毎日も
とっても大切な一瞬の積み重ねで、いつ失う事になるかわからない
明日かもしれないし、一年後かもしれない
大げさかもしれないが、両親を突然失った僕にはそう思える
だから無理をしてでも、一緒にいる時間は大事にしたい
あたりまえにある日常は、かけがえのないものですから…
常子が18で嫁いだら、月に一度のお出掛けはあと87回だと言う竹蔵に
数えたんですか?と、笑う君子
そう、あと87回…一度だって欠かす事はできません…と竹蔵
竹蔵が君子に、子供たちの寝顔を見にいこうと言う

部屋の外でその話を聞いていた常子は、寝室に戻ったのだろう
寝室に訪れてから、出かけていく竹蔵にそっと「いってらっしゃい…」

夜道に自転車を漕ぎ出す、竹蔵の後姿

<竹蔵が結核に倒れたのは、年の瀬も押し迫った頃でした>

(つづく)

今回は、なんかいい話だった
娘たちの、それぞれの想いのこもった名画
竹蔵が家族に優しい理由
いつ失くしてしまうかわからないから大切にしたい、あたりまえにある日常…

竹蔵が病に倒れたのが、家族を大切に思うあまりに無理をしたからだとすれば
なんだか切ない…

ところで、あの絵は本当に贋作だったのだろうか?
もしかしたら、竹蔵を気の毒に思った大迫が嘘をついてくれたのでは?
もしそうなら、大迫さんかっこいい









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