2016年5月12日木曜日

とと姉ちゃん(34)常子VS滝子!?

杉野(田山涼成)「15年前常子ちゃんが生まれてすぐ
小橋君と出張の途中に青柳商店に訪れた事があったでぇ」 
常子(高畑充希)「えっ?」 
杉野「駆け落ち同然で結婚したらぁ?小橋君としても引っ掛かってたんだの~」 
常子「ととが…」 
杉野「小橋君が必死に、君子さんと仲直りしてほしい旨を伝えたんだが
おばあ様にそっけなく追い返されてしまったんだに
…んでも小橋君はね、急に許してもらえるはずないと
浜松に帰ってから月に一度おばあ様に手紙を出してたんだ
小橋家で起こったいろんな出来事を書きつづったらしい
君たちや君子さんに秘密にしながら続けるのは大変だったって笑ってたの~
亡くなるまで10年の間ずっと続けていたようだに」 
常子「全然知りませんでした」 
鞠子(相楽樹)「…だからだ」 
常子「うん?」 
鞠子「おばあ様、私たちの好み知ってらしたでしょ?
ハンカチとかそれぞれ好みの色を知って下さったじゃない」 
常子「ああ…」 
鞠子「とと…かかとおばあ様の仲取り持とうとしてたんだ」 
杉野「それが小橋君の願いだったんだねえ…
東京へ寄る機会があったもんで気になってのう
小橋君の思いは伝わったかどうか確かめたかったでぇ
まさかまたけんか別れしてるとはねえ」 
突然立ち上がる常子「私やっぱり説得してきます、社長さんありがとうございました!」 

道を駆ける常子 

青柳商店に乗り込んだ常子「おばあ様にお話があります」
接客中の滝子(大地真央)「帰りな、ここはあんたが来る所じゃない、帰りな」
「少しだけでもいいんです、お話させて下さい」と、ズカズカ店に入る常子
滝子が清(大野拓朗)に命じて追い出させようとするがその場に座り込む常子
「お話しさせて頂けるまで私はここを一歩も動きません」
隈井(片岡鶴太郎)「女将さん、ちっとは常子さんの言う事聞いてみちゃどうですか?」
それでも滝子が清に「早く追い出しな!」と命じるのだが逆に常子に転がされる清
常子「意地でもここを動きませんから、お話しさせて頂けるまで」
対峙する常子と滝子
滝子が客の応対を清に引き継がせ、隈井に常子を部屋に通すよう指示する

滝子の部屋
向かい合う常子と滝子
滝子「用件を早くお言い」
常子「もう一度かかと話し合ってほしいんです
おばあ様が学費を出して下さっていると知った時、私は心底うれしかった
私たちを心配して出して下さっているのだなと思いました…
どうしても話し合う事ができないというのなら致し方ありません、ですが…
勝手なお願いですが今まで通り妹たちの分の学費だけは援助頂けないでしょうか?
このままだとかか、学費のために働きすぎて体を壊してしまいます
ととの代わりになると決めた時、私は目標を立てました
妹たちを女学校に入れ嫁に出す
でも…今の私の力ではどうする事もできません
どうか妹たちの分の学費だけお貸し頂けないでしょうか?
お願いします、私は女学校をやめて働きます」
動揺する滝子
部屋の外で立ち聞きしていた隈井が入ってくる「女将さん、かわいい孫が
頭下げてるんですよ、つまらねえ意地張るのはもうよしやしょう
君子さんだって誤解してるだけなんですから」
常子「誤解?えっ、誤解って何ですか?」
隈井「君子さんは学費の事を女将さんのご厚意だと思っちゃいねえんですよ」
滝子「私が…常子を清の嫁にしたいと言ったからさ」
常子「えっ?」
滝子「私はね、常子たちの事を思って言ったんだよ
この家で青柳を守って生きていく事が一番の幸せだと思ったからね
でも君子は…」
隈井「受け入れ難いものだったようです…自分にしたように常子まで
思い通りにしようとするのかと…それで皆さん連れてこの家から…」
常子「では…おばあ様が学費を出して下さっていたのは…」
滝子「それとこれとは関係がないよ」
常子「そうだったんですか…」
滝子「ああ」
隈井「でも君子さんは常子さんを奪おうとしてると思い込んだままで…」
声を上げて泣き出す常子
おろおろする滝子「常子?」
常子「ごめんなさい、うれしくて…
私どうしておばあ様とかかが仲たがいしているのかずっとわからなくて…
でも…私のためだったんですね
かかは私の幸せを深く考えて下さっていたんですね」
隈井「常子さんに話しゃ丸く収めるために
嫁入りすると言いだしかねないと踏んだんでしょう
だから君子さんは秘密に…」
さらに大泣きする常子「悲しいです、けんかの原因が私だったなんて悲しいです」
少し目が潤んでいる滝子「忙しい子だねえ」
泣きっ放しの自分が恥ずかしくなったのか少し照れ笑いする常子
滝子「私を…憎いとは思わないかい?」
常子「えっ?」
滝子「私は常子に話を通さず清の嫁にしようと思ったんだよ」
真顔の常子「おばあ様もかかも私の幸せを考えて下さっていたんですよね
感謝こそすれ憎む訳ないじゃないですか」と、笑顔になる
そんな常子を見て小さくうなずいた滝子が、引き出しから木箱を取り出し蓋を開ける
常子「これは…?」
滝子「常子の父親から送られてきたものだよ、全部取って置いてある」
手紙の束を手に取り確認する常子「ととの手紙…」
滝子「それを…君子に届けておくれ」
滝子の真意を測りかねる常子「はい」
滝子「そして伝えてほしいんだがね…」

木箱を胸に抱え青柳商店を出る常子
君子の元へと道を駆ける

(つづく)

君子と滝子の確執については自分にはどうする事もできないというのが
前回までの常子のポジションだったけど、竹蔵が仲を取り持とうとしていたと知って
ととの代わりの自分がやらなければいけない!と、急にスイッチが入ったんだね
しかし営業中の店先に座り込むなんて無茶な事をw
「意地でもここを動きません」て言ってたけど
滝子君子常子と3代続いた意地っ張り家系なんだね
さすが本作のヒロイン常子の意地がここは通った
部屋に通してからも滝子はそっけなかったけど
常子が女学校を辞めると言いだして少し動揺して
常子が泣き出したところからはもう完落ちだったね
滝子に「私を憎いとは思わないか」と聞かれて「感謝こそすれ憎む訳ない…」
と、かつての君子に似た状況だったはずの常子が語る
このあたりもヒロインだから特別な理解力と人格ってところだろうか
そんな常子を見てこの子なら…と、滝子は竹蔵の手紙と自分の言葉を託したんだね
滝子の言葉は次回以降のお話だが

隈井が今回こそはいい働きしたね
君子は誤解しているのだと常子に説明して話が進んだ

清は期待通り
仕事はできる設定らしいけど男として人としてなんだか腰が弱いよね
愛すべきキャラだ



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