2016年5月13日金曜日

とと姉ちゃん(35)竹蔵の小橋家通信

森田屋2階の自室に駆け込む常子(高畑充希)「かか!」 
縫い物仕事をする君子(木村多江)「どうしたの?そんなに慌てて」 
鞠子(相楽樹)はその隣で読書をしている 
ちゃぶ台に木箱を置く常子「これを見て頂けませんか」 
そして蓋を開け「ととの手紙です」 
手紙の束を手に取り言葉が出てこない君子 

川に浮かんだ空き缶に小石をぶつけて遊んでいる美子(根岸姫奈) 
「おい!危ねえぞ、すぐに戻れ」と、通りかかった職人に叱られ 
「はーい」と、川を離れる 

森田屋2階 
手紙を封書から取り出し読む君子 
(竹蔵の声・西島秀俊)「拝啓 お母様 先日は急な訪問大変申し訳ございませんでした
今回お送りするこの手紙ですが手紙というほどのものではございませんので
お返事は不要です 一方的に小橋家通信としてこちらから様子をお送りします 
もしご興味がございましたらお読み下さい 
さて、小橋家通信第一号としては我が家に生まれたばかりの
長女常子の事をお伝え致します」 
鞠子「ととの字…久しぶりに見た」 
常子「15年前から亡くなるまで、ととは毎月おばあ様に手紙を送っていたそうなんです
おばあ様もそれを大切に保管して…」 
(竹蔵の声)「先日、一番下の美子が一人でお使いに行きました
八百屋でジャガイモを買うだけの簡単なお使いでしたが泣いて帰ってきてしまいました
親離れするにはまだまだ時間がかかりそうです
鞠子はなかなか賢い子です、一緒に出かけると必ず本をねだられてしまいます
将来が楽しみですが本を読み過ぎ目が悪くなってしまわないか危惧しております
一番上の常子は今日も勝手に仕事場の物干し台に上がり
職人の方を困らせておりました
もちろん私も叱ったのですが、なぜ上がったのかを尋ねるとつづり方を書くために
美しい風景が見たかったからだそうです
高い物干し台の上から風になびく染め物を見たかったのだそうです
実はそれを聞いて、私は常子を褒めたくなりました
なかなか面白い感性を持った子です
この感性を失う事なく育ってほしいと切に願っております
そうそう、常子が物干し台に上がった時の君子さんが傑作でした
よほど慌てたのか大きなザルを持って駆けつけてきました
そんなものでは常子を受け止めきれないというのに
君子さんは時々どこか抜けていて一緒にいるととてもほほ笑ましいです」
手紙を手に感涙にむせぶ君子
常子「ととらしいですね」
君子が何度もうなずく
常子「私たちのささいな出来事ばかり…ととの手紙を読んでおばあ様は
ととやかかや私たちの暮らしを認めるように考えを変えていったそうなんです
15年かけて
それに…」

(回想シーン)滝子(大地真央)「常子を見ていると感心するよ」
常子「感心?」
滝子「竹蔵さんも君子もよくぞ常子のような娘に育てたもんだって」
常子「私なんて…」
滝子「君子が正しかったんだねえ…間違っていたのは私だよ」

君子「おばあ様が…そんな事を…」
常子「最後に、もう一度きちんと話し合う機会をくれないか…
今すぐおみくじを引いたお寺に来てほしい…と」

(君子の回想)幼い君子「はぁ~また大凶だった」
若き日の滝子「安心おし君子、お前に何が起きようが私が守ってあげるから」

立ち上がり部屋を出る君子 常子と鞠子も続く

寺へ向かっているのだろう滝子と隈井(片岡鶴太郎)が橋へさしかかると
川べりで木の葉船を浮かべうちわで扇いで遊んでいる美子がいる
それをみて微笑む滝子
するとバランスを崩したのか美子が川に転落する
驚いて「美子!美子!美子!」と、駆け寄る滝子

常子が騒ぎの方に目を向けると美子が溺れている
駆けていき「美子!」と、川に飛び込む常子
君子「常子!」
鞠子「とと姉!」
隈井に抱えられている滝子「常子」
水中を泳ぐ常子だが水が濁っているせいか前がよく見えないようだ
君子が前に出ようとするのを鞠子が抱えて止める
隈井「お前ら!子ども助けろ!」
職人たちが次々と川に飛び込む
溺れる美子
浮かんできた常子は美子の位置がわからない「美子!美子!」
滝子「常子!常子!美子はあっちだよ!」と、方向を指す
「はい!」と、うなずいて再び潜る常子
ようやく美子の体を捉え水面から顔を出す
鞠子「とと姉!」
安堵する滝子や君子たち
周りでは拍手が起こっている
滝子が崩れ落ちる
隈井「女将さん…しっかりして女将さん」
水面で滝子に抱かれせきこむ美子
常子「大丈夫大丈夫大丈夫」と、美子の頭をなでる「よしよしよしよし…」

青柳家
火鉢の前、毛布にくるまれた美子を抱いてさする君子
鞠子と毛布をまとった常子もそばで美子をのぞき込んでいる
滝子と隈井も心配そうに見ている
目を開く美子
君子「美子…」
美子「かか…」と、母の胸で泣き声をあげる
君子「美子…大丈夫?」
美子「ごめんなさい…あんな所で遊んで」
美子の髪をなでる君子「もう川に近づかないでね、どうして川に…」
美子「一人で遊ぶとこなかったから…家はみんな忙しそうだしどこにもいる所が…」
常子「ごめんねよっちゃん、お姉ちゃんたち自分たちの事ばっかりで
よっちゃんの事、構ってあげられなくてごめんね」
鞠子「ごめんね」
美子「ううん」
君子「ごめんね美子、ごめんね」
滝子「美子ぉ」
美子「おばあちゃま…」
滝子「美子許しておくれ、私が悪かった…また、おやつをもらいに来ておくれ」
美子「本当?」
滝子「常子、よくやったねえ」
常子「いえ」と、首を振る
君子「お母様、ご心配おかけして申し訳ございませんでした」と、頭を下げる
「無事でいてくれたらいいんだよ」と、笑顔の滝子
君子「あの…私…」
滝子「話は後だ、ぬれたままじゃ風邪ひいちまうよ
2人とも風呂に入ってあったまっといで」
「はい」と、笑顔でうなずく常子

(つづく)

なるほどね、滝子は竹蔵の手紙で考えを変えていって
常子の出来を見て君子は正しかった、自分が間違っていたと認めたんだね
滝子は17話で「私はね、その普通の暮らしを守る事が自分たちの仕事だとも
思っているのさ」と語っているけど、もしかしたら竹蔵の手紙の影響なのかもね
常子が「父も日常が何より大切でいとおしいと言っていました」と返したら
「そうかい」とだけ言ってたけど

君子は滝子が自分たちを認めてくれた事を知った訳だから
もう意地は張らないんだろうね
これで滝子君子問題は解決かな…あとは卵焼き問題かw

美子がまつにおやつをもらえなかった謎は今回のセリフからおそらく
まつが忙しそうにしていたのでおねがりができなかったという事なんだろうね

あと、竹蔵の手紙の内容と今回の3姉妹の行動がリンクしてたかな
鞠子の読書好き
美子は泣く
常子は滝子に褒められる(竹蔵は褒めたくなった)
君子のザルは…よくわからないw

(追記)冒頭、森田屋に戻った常子がなぜかすぐ2階には行かずに誰もいない
厨房をのぞいて君子を探すんだけど照代が顔をのぞかせて「2階よ」とか
言うシーンがあって、無意味で不自然だったからレビューでは省略したんだけど
今日のあさイチのゲストが平岩紙だったんだね
たぶんそれで出番を作るために無理にねじこんだシーンだと思うw



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