2016年8月5日金曜日

とと姉ちゃん(107)ホットケーキの記事が完成~鞠子と水田の恋もホットに進展!?

宗吉の店の厨房 
ボウルの小麦粉を溶く水田(伊藤淳史)
「あの…やっぱり僕でないと駄目ですか?料理はからきし…」 
花山(唐沢寿明)「いいから、原稿どおりに作業を続けなさい」 
水田「はい」 
原稿を手に花山「次に泡立てた卵の白身を
牛乳と卵黄の入ったボウルに入れ混ぜ合わせます」 
「こうかな?」と中身を合わせるが 
鞠子「(相楽樹)「あ~そうじゃなくて…」 
花山「口を出さない!」 
鞠子「はい」 
花山「そこに小麦粉とふくらし粉を加えて固くなるまでかき混ぜます」
水田が粉をドサッと投入する 
鞠子「うわぁ…」 
花山「かき混ぜて早く、繊細にね繊細に」 
超不安な顔で見守る常子(高畑充希) 

タイトル、主題歌イン 

水田の作ったホットケーキを試食する一同
常子「あぁ…う~んこれは」
美子(杉咲花)「お世辞にもおいしいとは…」
水田「僕は言われたとおりに作っただけです」
宗吉(ピエール瀧)「だからよ小麦粉は一度に入れちゃ駄目なんだって」
水田「いや、そんな事言われなかったし…」
宗吉「それになんだよこりゃ…カチンカチンじゃねえかよ」
水田「だって固くなるまでかき混ぜるっていうから…」
宗吉「固すぎなんだよ」
花山「鞠子さん、もう分かったね?」
うなずく鞠子「書いてあるものの受け取り方が人によって違う…」
花山「ご名答!固くなるまでと書かれていてもその判断は人によって違う
だが料理記事を読んで100人いたら100人が同じように
作れなきゃいけないと思わないか?」
常子「そうですね」
美子「でもそれは難しいですよね」
花山「今世の中にある雑誌ではどれも
料理の作り方は文章だけで表現されている
しかしそれでは限界がある、そこで必要となるのが…」
美子「写真ですか?」
鞠子「そうか…最初と最後の写真があれば調理の変化が見えますね」
花山「フフフ、惜しかったな」
鞠子「えっ?」
花山「写真は2枚では足りない
何枚も使って調理工程をそのつど見せるんだ
粉を混ぜる段階、フライパンに入れる段階、ひっくり返す段階
そのつど見せれば読者は分かりやすいじゃないか
つまり料理の分解写真だ!」
宗吉「分解写真…」
水田「なるほど!」
美子「そんな記事今まで見た事ないです」
鞠子「ええ、革命的な記事になりそうね」
常子「そうね」
花山「よし、早速撮影を始めよう」
 
調理服姿の常子がホットケーキを作り花山がカメラを構える
工程ごとにシャッターが押されていく
宗吉「それにしても何だかすごいな…花山っていう人」
「そうなんです、ええ」と誇らしげな美子
それを見て笑った鞠子と水田の目が合うがなんだか気まずそうな2人

小橋家
君子(木村多江)「じゃあお店で撮影を?」
照代(平岩紙)「そうなの」
君子「それはご迷惑をおかけしてすみません」
照代「いいのよ、うちのも楽しんでやってるみたいだし
私もお店にいるとつい考えちゃうから」
君子「もう一度宗吉さんと話し合ってみてはいかがですか?」
照代「さんざん話したんだけどうちのは洋食の店を出す…
私は深川でやっていた仕出し屋にしよう…で譲らないんでね…
片仮名で キッチンモリタ って店にしたいらしいんだけど
私はどうしても納得できないのよ」
君子「照代さんの気持ちも分かります」
照代「やっぱり…亡くなったお母さんに申し訳なくて…
でもうちのは今は洋食がもうかる…の一点張りだから」

<数日後、写真入りの記事はできあがり早速試作が行われました>

宗吉の店
例の元女給メンバーたちが記事の解説と写真を見ながらホットケーキを作る
それぞれに完成して試食する一同
綾(阿部純子)「うん!ふっくらしておいしいです」
(一同)「うん!」
「うまく出来るもんだねえ」
「うん本当!」
(一同)「おいしいねぇ」
美子「大成功」
鞠子「うん」
常子もうなずく「これで記事は完成ですね」
花山「これで誰が作ってもおいしいホットケーキが作れるだろう」
試食する綾たちを寂しそうに見つめる常子
花山「まだ不安かね?」
常子「これが最後のあなたの暮しになるかもしれませんから…」

写真入りの記事を眺める照代
「ああ…なるほど…これなら分かりやすいわねぇ」
宗吉「ああ、常子たちはすごいもんを作ってると思うぞ」
照代「ええ」

店に飾られた福助人形

宗吉「なあ…」
照代「はい」
宗吉「この店の事なんだがな…
あいつら見てて気付いたんだ
そもそも親から受け継いで料理作ってきたのは
客にうまいもんを届けたかったからだ
うまけりゃ洋食和食にこだわる必要はねえと思ってな…
両方出そうじゃねえか」
照代「両方?」
宗吉「うん、和食洋食何でもござれの キッチン森田屋 だ」
照代「キッチンモリタヤ?」
宗吉「キッチンが片仮名で、漢字で森田屋だ……どうだ?」
うなずいた照代が声を弾ませ「いいじゃない」
ほっとしたように笑う宗吉「そうか…」

美しい満月

<そしていよいよ発売日
常子の不安をよそに分解写真による調理解説は大きな話題となり…>

編集長室で知恵の輪を解く花山のところに3姉妹と水田が駆け込んでくる
常子「売れました、売れてます!」
水田「昨日までで15,000部を越えました
このままの調子だと次号の製作費も捻出できる計算になります!」
鞠子「会社が潰れなくて済むんです!」
知恵の輪を操りながら花山「そうか」
美子「次も続けられるんです!花山さんうれしくないんですか?」
花山「そんな事で一喜一憂してもなあ…
ひとまず次号の構想が無駄にならずに済みそうだから喜んではおくか」
常子たちが顔を見合わせて笑う

花山家
三枝子(奥貫薫)がホットケーキを茜に食べさせている
茜「おいしい」
三枝子「じゃあお母さんも一口…うん本当においしい」
茜「お父さんありがとう、ホットケーキ考えてくれて」
「フフフ…ああ、まあな」と微笑む花山
笑顔の三枝子「嘘はいけません…思いついたのはあなたじゃないでしょ」
花山が「う~ん…」と頭に手をやり「常子さんによろしく言っておくよ、茜」
「へっ?」と首を傾げる茜

闇市の飲食店、鞠子が落ち着かない様子で座っている
水田が「お待たせしました」と現れる
立ち上がる鞠子「いえ…こちらこそお呼び立てしてしまって」
店を見て水田「おでん屋…ですか?」
鞠子「よっちゃんに教えてもらったんです」
「最後の晩餐ですね」と水田が椅子に腰かける
鞠子「えっ?」
水田「いいんです、僕なんかに気を遣って頂かなくても」
「おっしゃってる事がよく…」と鞠子も腰かける
水田「僕と話す事などもうないでしょう…
先日交際を迫った事で2人の関係は壊れてしまいました
それ以来ずっと…」
突然立ち上がる鞠子「先日のその申し出の事ですが
(水田を見れなくて下を向いている)正式にお受けしたいと思って…」
「はぁ…ですよね」と、「え~っ!?」と驚いて立ち上がる水田
「そ…それって…おつきあいして頂けるという事でしょうか?」
「何度も言わせないで下さい」と鞠子が腰を下ろす
同じく腰を下ろし水田「だって…もう嫌われてしまったのかと」
鞠子「お断りした時言いましたよね?
今は社内がこんな時ですから…って」
水田「それは建て前で本音は嫌っているのだと…」
鞠子「どこまで悲観的な方なんですか?」
水田「あの告白以来…
鞠子さんは僕を避けてしゃべらないようになっていきました」
鞠子「それはだって…意識してしまって…
私…器用じゃないんです」
水田「では…本当に僕と?」
水田を見つめて微笑んだ鞠子が強くうなずく
水田「あぁ…アハハハハハハ!(店に振り向き)おやっさん!おでん山盛りで!」
店主「はいよ!」
水田「じゃああの…か…乾杯」
鞠子「乾杯」

小橋家
君子、常子、美子の前にホットケーキの皿が並んでいる
美子「どうですか?」
君子「うんうん、おいしい」

<こうして大きな苦難を乗り越えた「あなたの暮し」は
新たな読者の獲得に成功し主婦の強い味方として受け入れられていきました>

おいしそうにホットケーキを食べる常子と美子

(つづく)

鞠子は水田を意識してしゃべりにくくなっているはずなのに
冒頭の調理シーンでは水田にツッコミ入れまくってるよねw
母性本能恐るべしっ

2人の恋愛は常子がまとめてくれるんだと予想していたけど
鞠子は自力で一歩踏み出したね
水田に「どこまで悲観的な方なんですか?」と言う鞠子だけど
戦時中にネガティブモードに入っていた事を考えると似たもの同志とも思える

2人がそんな時に家族とホットケーキを食べている常子は鞠子に負けているw
一瞬だけだが鞠子が本作のヒロインに思えてしまった
やはり恋愛要素は重要だね
常子にも同世代のお相手が現れるといいのだが…

相変わらず花山の家の外と中でのキャラが違い過ぎる
登場人物の誰かに早くそこを突っ込んでほしいのだが
なにかそれでひとつのエピソードにでもなるのだろうか?





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