2016年8月17日水曜日

とと姉ちゃん(117)星野との再会~民間機関の石けんの検査は意外な結果に…

<石けんの商品試験は6つの項目で比較します 
まず汚れの落ち具合を調べます 
一定量汚れをつけた布を用意しその重さを量ります 
そして洗った後の重さを量り前後の重さの差から
どれだけ汚れが取れたのかを調べる方法です> 

並んで座る一同が「いちに、いちに」の掛け声のもと
タライの中で布を洗っている 
花山(唐沢寿明)がタライの中に温度計を差し込み「湯が1度ぬるい、やり直せ」 
水田(伊藤淳史)「え~?」 
花山「つべこべ言わずにさっさとやれ!」 
水田「はい!」 
常子(高畑充希)「ではここの回やり直します」 
(一同)「はい」 
花山「きちんとやらないと正確な結果が得られないからそのつもりで頼むぞ!」 
(一同)「はい!」 

<常子たちは商品試験と並行して各家庭の台所の取材も行っていました>

道を行く常子と本木と扇田の3人
青葉が「この前のおばちゃまだ!」と駆け寄る(大樹も)
常子「あっ、この間傘で遊んでた…」
青葉「うん、青葉」
常子「あっ、そうだ青葉ちゃんだ」
青葉「ねえねえ今日お父さんいるよ」
常子「本当?」
青葉「うち来てうち来て」
常子「いいの?」
青葉「いいよね?お兄ちゃん」
大樹「うん」
常子「ありがとう」
青葉が「こっちこっち」と常子の手を引っ張る
本木「こいつはさい先がええで」

子どもたちが家に入りほどなくして青葉を抱いた父親が現れる
常子「お休みの日にすみません、私あなたの暮しという…」
振り向いた父親の顔を見て常子「星野さん?」

タイトル、主題歌イン

星野(坂口健太郎)「常子さん?」
言葉が出てこない常子に扇田「お知り合いですか?」
常子「あっ、以前…」
扇田「以前…?」
星野「ええ、ご近所だったものですから」
常子「ええ…」
本木(せきばらいをして)「ご主人」
星野「はい」
本木「実は台所を見せてもらえまへんか?」
星野「台所ですか?」
本木「はい」
うなずいた常子が雑誌を取り出し星野に差し出す
「あの…私あの…あなたの暮しという雑誌を作っておりまして」
青葉を降ろして雑誌を受け取る星野「ああ…(雑誌のページを眺め)すごいな」
常子「いえ…あ…で…台所の取材をさせて頂いて
記事を書いているところなんです」
星野「それでうちのを…ですか?」
扇田「ええ、お願いできませんか?」
星野「汚いですがうちでよかったら(子供たちに)なあ?」
本木「ほんまでっか!ありがとうございます」

扇田が星野に台所について取材し本木が写真を撮る
青葉はちゃぶ台でお絵描きを、大樹は読書をしている
扇田「今日は奥様はお出かけですか?」
星野「それが先立たれまして」
扇田「失礼しました」
星野「いえ」
常子が仏壇にある星野の妻だったらしい女性の写真を見る
青葉「おばちゃま、今日もお洋服きれいね」
常子「本当?ありがとう」
青葉「うん、そのスカートとってもきれい」
常子「フフフ…」
本木「常子さん」
常子「はい」
本木「まずはこっちから撮っときます」
常子「そう…そうですね(星野が撮影のために移動する)すみません
そうですねこっちから撮ってそのあと引いて全体をお願いします」
本木「引いて全体ですね、分かりました…じゃあまずはこのショットから」
常子「はい、それが終わったら収納も」
本木「収納ですね」
常子「はい、収納も端から…そうですね」
スタッフに指示を出す常子の横顔を眺める星野

玄関前
常子「ありがとうございました、助かりました」
星野「そうですか、何の変哲もない台所ですがお役に立てたでしょうか?」
「はい」と常子たちがうなずく
見つめ合う常子と星野
扇田「常子さん、バス来ちゃいますよ」
常子「はい、(星野に)では失礼します」
大樹「また今度遊びに来てね」
常子「またね、またね(子供たちに)」

夜、小橋家の夕食
元気なさげな常子が大皿のコロッケを箸でつまむ
君子(木村多江)「無理して食べなくていいのよ…
美子がいると思って夕飯作り過ぎちゃったの」
常子「ああ…」
君子「このところ毎日のように南さんとデートなのね」
常子「かか…」
君子「うん?」
常子「今日…星野さんにお会いしました」
君子「星野さん?(と、驚いて)星野さん!?」
うなずいて笑う常子「私も驚きました
偶然取材に伺ったお宅が星野さんのおうちだったんです
…15年ぶりにお会いした星野さんは少し痩せられたようにも見えましたが
お元気そうでした
ご結婚されてお子さんも2人いて」
君子「そう…」
常子「もしかしたら戦争で…と思っていたので
今ああして幸せそうな星野さんを見る事ができてただただホッとしました」
君子「星野さんも今の常子を見て驚かれたでしょうね
まさか社長さんだなんて」
「どうですかね」と常子が笑う
君子「うれしいんじゃないかしら」
常子「…だといいですけれど
せっかく取材させて頂いたんですからいい記事にしないと」

石けんの試験を進める一同
木立「昨日から石けんの匂いに囲まれてますから鼻がきかなくなってしまって」
常子「実は私も…」
花山「やはりな…そんな事を言いだすだろうと予想はしていた」
松永「だったら他の方法を…」
「フッ」と笑った花山が腕の時計を見る
美子が「こちらです」と案内してきた2人を見て常子「綾さん!康恵さんも」
綾(阿部純子)「お声がけ頂いてうれしいわ」
梢改め康恵(佐藤仁美)「ああ、大好きなあなたの暮しに協力できるなんて
光栄だよ」
松永「協力?」
花山「我々と交代で石けんの匂いを嗅いでもらおうと思ってね
今日は2人ともよろしく頼むよ」
常子(綾に)「本当にいいの?太一君は?」
綾「太一は母が面倒見てるから昼間仕事がない日だったら来られるわ
それに引っ越したからここまでも近いのよ」
常子「そう言って頂けてうれしいわ」
康恵「このところあなたの暮しは新鮮味がなくなってきてるからねぇ
商品試験なんてなかなかいい企画だと思うよ」
美子「康恵さん手厳しいですね」
康恵「当たり前だよ、私は創刊号からのつきあいだよ
誰よりも厳しく誰よりも愛情を持ってあなたの暮しを読んでるつもりさ」

<石けんに含まれる手荒れの原因になる成分は
民間の検査機関に分析を依頼しました>

検査機関社員岸野「よろしくお願いします」
常子と花山「よろしくお願いします」

一か月後

<およそ1か月かけて1社につき50個
延べ300個の石けんの試験を行いました>

興奮した様子で岸野を伴いやってくる花山「常子さん、石けんの試験結果が出た
面白い結果が出たぞ」と資料を常子に渡す
それを見る常子「汚れの落ち具合、香り、肌への刺激…
どれを取っても麗風堂の石けんが一番評価が低いんですね」
(一同)「えっ?」
面白そうに花山が笑う
美子「麗風堂って最大手じゃないの?」
水田「うちで使ってるのもこれですよ」
松永「僕もです」
本木「で、評価が高いのは?」
常子「高いのは…」
机からひとつの石けんを取り上げる花山「この初音石鹸という会社のものだ」
「えっ、初音?」
扇田「そんな石けん売ってるのほとんど見た事ないですよ」
常子「無名の会社のものが一番評価が高いなんて…」
花山「どうだ?面白い結果だろ?」
松永「これは読者も驚きますね」
花山「では本木さん、どの会社のものか分かるように
石けんの写真撮って頂けますか?」
本木「はい、分かりました」
それまで黙っていた岸野「それは困ります!」
水田「岸野さん?」
岸野「我が検査機関による検査を基に
メーカー名を公表するのはどうかおやめ下さい!」
花山「それでは試験結果を公表する意味がない!」
常子「そうですよ、検査結果が分かっても
メーカー名が分からなければ読者は商品を選べません」
岸野「どうしてもメーカー名を公表するというのであれば
この試験結果は取り下げます」
(一同)「…」
花山「なぜメーカー名を公表したらあなたたちが困るんだ?
中立な民間機関のはずだろ!」
岸野「麗風堂はうちが古くからおつきあいさせて頂いている会社です
その麗風堂の顔に泥を塗る訳にはいかないんです
もともと麗風堂の宣伝になると思ってお引き受けしたんです
それがこんな結果になってしまっては…」
花山「だったらどうしろと?」
岸野「手荒れ成分の数値等を誌面で公表するならば
社名を伏せA社B社として頂きたいです(花山が横を向いてしまう)
もし発表するのであればうちの検査結果は掲載しないで頂きたい!」
常子「検査結果が出せなければ実験の正当性が失われます」
岸野「…どちらを選ぶかはお任せするしかありません」
困り顔の一同と目を剥いて岸野を見ている常子

(つづく)

冒頭の汚れた布を洗う前後で重さを量って汚れの落ち具合を調べるってマジ?
どれだけ精度の高い量り器があればそんな事ができるのだろう…

星野は懐かしい…いい感じの老けメイクだ
常子より4~5年上だと思うので40前後くらいだろうか?
あの当時の40歳は今と違ってあれくらい落ち着いた雰囲気だろうと思う

扇田の「今日は奥様は…」はナイス
おかげで現在の星野は独身だと知る事ができた

青葉は5歳にしては賢すぎる
前回、常子に傘がかわいいと言われたのでお返しに洋服を褒めたのだろうか?
青葉が妙に常子に懐いているようだがやはり星野とは恋が再燃するのかな…

別れ際に見つめ合って黙り込む2人だけど
常子と星野に昔何かあったのは本木と扇田にはバレバレだろうねw

綾も久しぶりに登場した
公式の登場人物に雑誌作りを手伝い始める…とあるので
あなたの暮し出版に入社するのだろうと思っていたのだが
手伝う…ってこういう事なのかな?
たしかに「手伝って」いるけどw
引っ越したって言っていたからあの玄関間借り生活からは抜け出せたみたいだ

梢は康恵になっていたけどそうか…梢は源氏名だったんだw
梢と呼ばれなくなったのは多分カフェー勤めをやめたからなのだろう

中立の民間機関に検査を依頼したはずが大手企業のひもがついていたね
常子はまた社長として決断を迫られる事になるのだろう
今週はかっこいい常子が見れそうだ

0 件のコメント:

コメントを投稿