2016年8月31日水曜日

とと姉ちゃん(129)お互いに本当の気持ちを伝えあう星野と常子は…

夜道を駆ける常子(高畑充希) 
星野家に到着してブザーを押しドアのノブを回すと鍵は開いている 
「大樹君?」と居間に向かうが廊下で星野(坂口健太郎)と鉢合わせになる 
星野「常子さん?」 
部屋はパーティーのように飾り付けられ星野ものんびりとした様子だ 
訳が分からず子どもたちを見る常子 

タイトル、主題歌イン 

常子「えっ…」 
ちゃぶ台にはチキンライスとエビフライが並び子どもたちが常子に振り向いている
星野「常子さん…どうして?」
常子「いや…あの…大樹君が具合悪いって聞いてそれで…」
大樹「ううん、僕元気だよ」
常子「ああ…いやでも…えっ?」
星野「大樹が具合悪いなんて誰から聞いたんですか?」
常子が青葉を見る
紙で作った王冠を頭に被った青葉が目を逸らせる
星野「青葉がそんな事言ったのか?(青葉の顔をのぞき込み)
どうして常子さんにそんな嘘をついたんだ?」
青葉「お父さんが…おばちゃまを呼んじゃ駄目って言うから…
だから前みたいにお兄ちゃんが具合が悪いって言ったら来てくれると思ったの…」
星野「…だからといって嘘はよくないぞ(青葉の肩を優しくさすりながら)
青葉も嘘をつかれたらどう思う?嫌だろ?」
青葉「ごめんなさい…」
常子に頭を下げる星野「申し訳ありませんでした」
常子「いいんです、青葉ちゃん謝ってくれましたし」
星野「でも…」
常子「それに…(大樹を見て)もう…何より大樹君が無事でよかった」
(と大樹を抱きしめる)
青葉「ごめんなさい…」
「ううん、会いたいと思ってくれてありがとう」と青葉も抱き寄せる常子
子どもたちを膝に抱き安心して涙ぐむ常子を星野が見つめている

ケーキのロウソクに火が灯される
(一同)「青葉お誕生日おめでとう」
青葉「ありがとう」
一同の拍手

部屋を駆けまわり追いかけっこをしているような4人
青葉に手を引かれる常子「逃げろ逃げろ」
大樹を抱き上げる星野「大樹捕まえた~」
倒れ込みじゃれあうように遊び続ける4人

遊び疲れたのか眠ってしまった青葉を星野が布団へと運ぶ
(隣の布団で大樹が眠っている)
掛け布団を被せ青葉を眺めている常子
その常子を星野が見つめる
常子が星野を見る
目が合い少しドギマギしたような星野「すみません遅くまで」
常子「いえ、楽しかったです………ではそろそろ…」(と立ち上がる)
星野「あの…」
常子「はい」
星野「お送りさせて下さい」
常子「…いえ、大樹君や青葉ちゃんが起きた時に
お父さんがいないとさみしいでしょうから」
星野「…そうですか」
常子「では失礼します」(と部屋を出ていく)

玄関のドアを閉める常子
歩き始めるが追ってきた星野がドアを開ける
振り向く常子「私何か忘れ物でもしました?」(と自分のバックをちらりと見る)
星野「いえ」
星野を見て目をぱちくりさせる常子
直立して腕を前に組む星野
「僕は…もう常子さんには会わない方がいいと思っていました
僕には妻へのうしろめたさがあって…
僕だけが新たな人生を歩んではいけないと…ずっと思っていたので
でも…子どもたちにはそんなの関係ないようです
とても常子さんの事を好いている
そして…それは僕もです」
驚いたのか少し口を開き星野を見ている常子
歩み寄り常子の顔をのぞき込む星野「もっと会えませんか?」
背の高い星野を見上げる常子
星野「もっと…話をさせてもらえませんか?」
常子「私も…星野さんのご迷惑になるのではないかと思っていました
(でも…)大樹君や青葉ちゃんともっと一緒にいたい
星野さんとも一緒にいたい
でも星野さんは亡くなった奥様の事を愛してらっしゃるだろうから
ご迷惑なんじゃないかなって思って…だから…」
星野が常子を抱きしめる
目を閉じ常子の肩に顔を埋めるような星野
驚いたように大きく目を開いたままの常子がゆっくりと右手を星野の背中に回す
そして右手が爪を立てるように星野の肩を掴む
静かに抱き合う2人

美しい月

小橋家
美子(杉咲花)「とと姉ちゃん遅いですね」
君子(木村多江)「そうねえ」
と、「ただいま帰りました」と常子が戻る
美子「大樹君大丈夫だった?」
常子「うん?」
美子「あの慌てよう見てたら分かるわ
大樹君に何かがあって青葉ちゃんが電話してきたんだって」
常子「ああ…」(と靴を揃えて部屋に入る)
君子「無事だったのよね?」
常子「あ…それが…青葉ちゃんの嘘だったんです」
君子「嘘?」
美子「どうしてそんな…」
席に着く常子「自分の誕生日にどうしても会いたかったようで
そう言えば私が飛んでくると思ったみたいで」
美子「そっか」
君子「そうだったの」
常子「でも…私何だかうれしかったです
青葉ちゃんがそこまで私に会いたいと思ってくれてるなんて」
君子が微笑んでうなずく
美子も幸せそうな姉を見て安心したように微笑む

鏡台の前で常子が髪を梳かしている
左手がブラシを置いた右手を撫でるように掴む
星野の背中を掴んだ右手を思い出す常子

水田(伊藤淳史)「これもだ」
常子「どうかしました?」
読者からの葉書を読む水田「電気釜を購入したいが
粗悪品が多いとのうわさを聞きどれを購入すればいいか悩んでおります…
こういう内容の手紙、最近多くないですか?」
葉書を手に取る常子
美子「そういえば私もよく目にする」
緑(悠木千帆)「私もです」
常子が大樹のやけどの話を思い出す(電気釜で足を…)
常子「電気釜も試験しましょう」

長机にずらっと並んだ電気釜を調べるスタッフ一同
松永「へえ~これが…」
本木「電気釜っちゅうやつですか」
寿美子(趣里)「使うのは初めてです」
「俺も初めてです」
「私もです」
島倉「スイッチひとつでごはんが炊けるなんて便利ですね
うちはお釜をガスコンロにかけて火加減を見ながら慎重に炊いてるっていうのに」
扇田「うちだってそうだよ」
水田「ガスで炊いてるだけいいですよ
うちの田舎なんてまだ薪ですからね
薪の状態で燃え方が違うから大変ですよ」
花山(唐沢寿明)「三度の飯もこわしやわらかし」
水田「これで上手に炊けるのなら主婦の手間を減らす革新的な発明だよ」
(一同)「うん」
「だけどこれ1台で4,500円でしょ?」
扇田「大卒初任給の半分ですか」
美子「それでも欲しがる人がたくさんいるんだからすごいですよね」
島倉「新しくて便利な商品が出る度にみんな買いたがりますからね」
常子「じゃあテスターの皆さんがいらっしゃる前に
電気釜の基本的な使い方を覚えておきましょう」
(一同)「はい」

<電気釜の試験でも毎日お米を炊いている一般の主婦の視点が必要でした
1万人を超えるテスター希望者の中から通える範囲に住む10人を選び
協力してもらう事になりました>

アカバネ電器製造社長室
赤羽根(古田新太)がステーキを食べている
「失礼します」と社員の村山と酒井が入ってくる
酒井(矢野聖人)「あなたの暮しの次の商品試験の内容が分かりました」
村山(野間口徹)「どうやら電気釜のようです」
ナイフとフォークを持つ赤羽根の手が止まる「電気釜?」
酒井「我が社の製品も含まれています」
「いい加減目障りだな、商品試験ってのは」
と肉を噛む赤羽根

(つづく)

青葉はかわいい嘘をつく
嘘だと分かってから改めて録画を観ると電話の会話は確かに棒読み口調で
ちゃんと嘘をついている演技になっている

そうか…星野は加奈子にうしろめたさがあったのか
でも前回で加奈子の願いを知ったから
常子との事を前向きに考えられるようになったんだね

具体的に結婚するかどうかは分からないけれど
気持ちの上では常子と星野問題は決着してしまった
まさに急転直下だ、こんなに早く解決するとは思わなかった
何だか逆に怖い
残り1か月もあるのだが最後にバッドエンドにならなければいいが…

今回は常子が驚いて目を見開いているシーンが多かった
改めて高畑は目ぇでかいなあ…と思った
鏡台のシーンでは髪を下ろして珍しく常子が「女」を感じさせた
絶妙に少し上を向いた鼻が美しい
あの常子が夜中に鏡を見て男の事を思い出すなんて胸熱だ

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