2016年8月13日土曜日

とと姉ちゃん(114)披露宴で挨拶をする事になり準備をしてきた常子だが…

常子の席にやってくる宗吉(ピエール瀧)「常子…今日は頼んだぞ」 
常子(高畑充希)「はい」 
緑(悠木千帆)「何かされるんですか?」 
宗吉「ああいや…実は今日な、常子も挨拶する事になってな」 
扇田「常子さんが?」 
宗吉「ああ…ずっと父親代わりで鞠子を見守ってきたんだ…
常子から2人にはなむけの言葉を送ってほしくてなぁ…大丈夫だよな?」 
常子「任せて下さい…一夜漬けですけどちゃんと暗記してきましたから」
(とメモを見せる) 
島倉「わざわざ覚えなくても…」 
常子「原稿見ながらだと自分の言葉で話してる気がしなくて」 
宗吉「いやぁ…それでこそ常子だ…お前ならできる」 
「ありがとうございます…頑張ります」と緊張しながらも張り切る常子 

タイトル、主題歌イン 

國彦夫妻の席の前、ビール瓶を手に君子(木村多江)「お父様もいかがですか?」
國彦(筧利夫)「いえいえいえいえ…へえ酔っ払っちまって」
君子「ああ…そうですか」
國彦「ほれより不安にさしちまってすまんじゃんねえ」
君子「へっ?」
國彦「水田家…見てもらったら分かると思うけんど、ずら~っとサル顔じゃんねぇ
2人に子どもができたらいつかサル顔になるじゃんねえ…すまんじゃんねえ」
むめ(高橋ひとみ)「お父さん…お困りじゃんけ!アハハハハ…」
正一(水田の兄・おさる)「父さん、恥ずかしいからやめとくれよ!
(君子たちに)いろいろすまんですねえ」
君子「いいえ、皆さん本当に明るくてらして…
鞠子を水田家の一員に加えて頂けて本当にありがとうございます」

水田(伊藤淳史)「何だか夢みたいです…
こんな大勢の方に祝ってもらえるなんて…
ふだんの生活じゃありえませんから」
鞠子(相楽樹)「ええ…だけどもっと緊張なさるのかと思ってました」
水田「えっ?僕がですか?」
鞠子「はい、今日の正平さん式の時も今もとても堂々として頼もしいです」
水田「あぁ…よかった…そう見えたのなら幸いです」
鞠子「えっ?」
水田「実はずっと変な汗をかいてます…手なんかほら」
鞠子が笑って胸元から出したハンカチで水田の手のひらをぬぐい
さらに額もぬぐう
水田「顔もですか?」
「汗かいてます」と笑顔の鞠子

挨拶のメモに目を落とし確認している常子
宗吉「え~宴もたけなわではございますがこの辺りで
新郎新婦の上司にあたります、あなたの暮し出版編集長花山伊佐次様より
お祝いのお言葉を賜りたく思います…花山様」
花山(唐沢寿明)「え~ご紹介にあずかりました
あなたの暮し出版の花山伊佐次と申します
この度は水田君、鞠子さん、ご結婚おめでとうございます
ご両家の皆様も心よりお祝い申し上げます
え~とりわけ話す事もありませんが…でもまあせっかくなので少しだけ
一つの内閣を変えるよりも
一つの家のみそ汁の作り方を変える事の方がよっぽど難しい
家族は社会の縮図です
言うなれば家族は国であり環境も異なれば文化だって違う
つまり結婚は二つの国を一つにするようなものです
それをまとめるには毎日の食事…みそ汁が大きな役割を担っています」
常子「え?」
花山「きっと鞠子さんの暮らしは
正平君が好むみそ汁の味を知る事から始まるでしょう
そのためには水田家にはどんな習慣があり何を大事にしてきたのか
それを理解し寄り添う事が大切です
そしてそれは正平君も同じ事
互いに育ってきた環境を尊重し理解し合わなければ
2人にとっておいしいみそ汁を完成させる事はできません
2人の旅路は始まったばかりですがこれから長~い時間をかけて
最高のみそ汁を作り出してくれるものと信じております!
それが完成する時には…(と鞠子と水田の方を見て)
思いやりに満ちた幸せな家庭が出来上っている事でしょう
おめでとう…お幸せに」
(一同の拍手)
國彦「あの人は立派な人ずら」
君子「すてきなお話だったわねえ」
美子(杉咲花)「はい」
君子「常子?」
花山がスピーチしていた方を向き固まったままの常子「言われました…」
君子「えっ?」
常子「私が言おうとしていた言葉…」
(君子と美子)「えっ?」
常子「私もおみそ汁に絡めて2人の人生を話そうと思っていたんです…
(とメモを確認して)似てる…ほぼほぼ同じ…」
うろたえる3人
宗吉「では続きまして小橋家を代表して
新婦の姉小橋常子よりご挨拶させて頂きます」
美子「落ち着いて」
常子「えっえっえっ…同じ事話さない方がいいですよね?」
君子「そうね…」
美子「思った事をそのまま伝えればいいの」
常子「そんな事急に言われても…」
(2人)「大丈夫」
美子「大丈夫大丈夫」
君子「常子ならできる!」
國彦たちが怪訝そうにこっちを見ている
宗吉「ほら常子、早く」
常子「はい!」
美子「頑張れ大丈夫」
花山が(何をやっているんだ)という顔でこちらを見る
拍手の中おずおずと前に進み出る常子が花山の前で止まり睨みつけ
(もうっ!)という顔で過ぎ挨拶の場に立つ
常子「え~…ご紹介にあずかりました鞠子の姉の小橋常子と申します
…え~………………小橋常子と申します」
「さっきも聞いたぞ!」とヤジが飛ぶ
心配そうな君子と美子
少し困った顔の水田と常子を見つめている鞠子
常子「そうですよね」
会場に笑い声が起こる
常子「あぁ…もうやっぱり駄目ですね私…
ごめんなさい私いつもそうなんです…
どこか間が悪いというか失敗も多くて…
でも…そんな時いつも私を助けてくれたのが鞠子でした
小さい頃雨の日に転んで泥だらけで部屋に入れなかった時
手拭いを持ってきてくれたり…
女学校時代に一学年上の私の教室に忘れ物を届けに来てくれるのは
ほとんど毎日の事でしたし…
練り歯磨きを作ろうとした時に
メモにあった文字の見落としに気付いてくれたのも鞠子でした
つまり…私の隣にはいつも鞠子がいたんです
どこか抜けていたりやり過ぎてしまう私を
鞠子が助けてくれていたからなんです
冷静で頭がよくてしっかり者の鞠子が必ず隣にいてくれたからなんです
私は父代わりとしてずっと家族を支えてきたつもりでいましたが
本当はそうじゃありません
いつも支えてもらっていたのは私なのだと
鞠子が嫁ぐ事になって初めて気付く事ができました
(水田と鞠子の方に向き)水田さん…
きっと水田さんはこれから誰よりも幸せになる事でしょう
鞠子をお嫁さんにもらってよかったなと
心から思える事が数え切れないほどあるはずです
親バカだと笑って頂いても結構です
でもうちの鞠子はそれほどすてきな女性です
だからお願いです…鞠子を…私の大事な妹を…幸せにしてやって下さい
お願いします!」
頭を下げている常子に立ち上がった水田が「常子さん…お約束します
僕は鞠子さんを一生かけて幸せにします」
水田を見上げて微笑む鞠子
常子も笑顔になり「ありがとうございます」
花山が手を叩き会場は拍手になる
立ち上がった鞠子が常子を抱きしめ「ありがとう…とと姉」
常子も笑顔で妹の背中を叩く

夜、小橋家の自室
自分で立てた3つの目標を見ている常子
そのひとつ「鞠子美子を嫁に出す」の札を手に取り眺める

<この日、鞠子は小橋家から嫁いでいきました>

仏壇の竹蔵と家族の写真

ちゃぶ台と3つの座布団

(つづく)

なるほど…おさるがキャスティングされていたのはサル顔だからだったのかw
そういえば杉咲花もちょっとサル顔じゃないかな?
木村多江は薄幸顔女優として有名だが仏像顔でもあるよね
相楽樹は地蔵顔で高畑充希は忍者ハットリ君かな

普段着みたいな格好で気楽に来たような花山だが意外に立派な挨拶をしたw
まあこれは常子の予定を潰すためなのだが(脚本的にという意味)
前に出る途中で花山を睨む常子が可愛かった
やはり2人は夫婦のように見える
仕方なく思うままに心の内を自分の言葉で語った常子だが
結果、いいスピーチになったみたいでよかった

目標の札を見ていた常子だが美子はいつか嫁にいくのだろうか?
モデルになった三女の人は生涯独身だったらしいが…
家はおそらく建てるのだろうね

次週予告ではまた少し時間がとぶみたいだ
編集部員は大幅に増えていたと思う
常子のヘアスタイルは高畑充希っぽくなってきたかな
茜はまた大きくなってたw(たぶん4代目)
星野との再会が描かれるようだが果たしてロマンスになるのだろうか?

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